がんの "早期発見/早期治療" の視点からすれば、早い時期での "がん検査" は大前提とされる。 そして、その "がん検査" は、できるだけ被験者の負担が小さく、簡易である検査方法が求められ、その結果、"血液検査" のみならず "尿検査" という方法まで試みられるに至っている。
◆ 参照 当誌過去の "尿 がん" 関連記事
○ <体長1ミリメートルほどの線虫を使ってがんを早期発見する新手法を開発した九州大学の広津崇亮助教は、この手法を事業化するベンチャーのスマートエレガンス(福岡県久留米市)を設立し、3月から活動を開始した。線虫を使って尿のわずかな臭いの違いを判別する手法で、患者の負担が少ない。国内の病院と臨床試験を進め、3年後の実用化を目指す......> ( "線虫" でがん早期発見!血液検査に比べてコストも安い!九大助教がベンチャー設立!/当誌 2016.03.08 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 尿で簡易にがん検査 日立と住商、新技術を開発/共同通信/2016.06.14 - 15:59 は、 <日立製作所と住友商事グループは14日、尿検査でがんにかかっているかを判別する技術を開発したと発表した。現在主流の血液を使った検査よりも簡易で、費用も安くなる可能性があるという。臨床データを積み上げ、実用化を目指す> と報じている。
<......日立と住商ファーマインターナショナル(東京)が、乳がん、大腸がんの患者と健常者を各15人ずつ調べた。尿に含まれる1300種類以上の老廃物を解析したところ、乳がんと大腸がんの患者でそれぞれ、特定の老廃物が増減していた。 がん患者かを判別できるほか、乳がんと大腸がんの違いも明確に出たという> とある。
尿で簡易にがん検査 日立と住商、新技術を開発/共同通信/2016.06.14 - 15:59
日立製作所と住友商事グループは14日、尿検査でがんにかかっているかを判別する技術を開発したと発表した。現在主流の血液を使った検査よりも簡易で、費用も安くなる可能性があるという。臨床データを積み上げ、実用化を目指す。
日立と住商ファーマインターナショナル(東京)が、乳がん、大腸がんの患者と健常者を各15人ずつ調べた。尿に含まれる1300種類以上の老廃物を解析したところ、乳がんと大腸がんの患者でそれぞれ、特定の老廃物が増減していた。
がん患者かを判別できるほか、乳がんと大腸がんの違いも明確に出た
という。
上記記事での "尿検査" の方法論としての仕組みは、<尿に含まれる1300種類以上の老廃物を解析したところ、乳がんと大腸がんの患者でそれぞれ、特定の老廃物が増減していた> というスクリーニング的事実で解説されている。 こうした根拠の理論的解析も含めて、今後の進展が期待される...... (2016.06.16)
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