糖尿病の恐さが、数々の"合併症" にあることはよく知られている。そんな中、"足病変" (→ 足の切断)の推移は、どちらかと言えば警戒が疎んじられているのかもしれない......。
今回注目する下記引用サイト記事 : 糖尿病の足病変に注目を リスク高い5項目示す/新聞社/2016.06.14 は、 <糖尿病による足の病変は、悪化すると足を切断しなければならないこともある深刻な合併症だ。しかし、医療現場では注目がまだ不十分だとして、関心を持つ医師らでつくる団体が、リスクの高い患者を見分けるのに役立つと期待されるチェック項目をまとめた> と報じている。
<......団体は足の切断を減らそうと活動している「アクト・アゲンスト・アンプテーション」(代表理事・大浦紀彦杏林大教授)。 項目は五つ。東京都済生会中央病院での研究で明らかになった。担当した富田益臣医師(糖尿病内分泌)によると、200人余りの患者を調べた結果、(1)糖尿病歴が15年以上 (2)両目の矯正視力が平均0・5以下 (3)腎臓の機能が低下 (4)1人暮らし (5)安全靴などを履く立ち仕事に従事 ― が、足の病変との関係が深いことが分かった。 富田医師らは5項目を点数化し、当てはまる項目の点数合計が7点以上だと、神経障害や血流障害から足の病変が起きるリスクが高いと結論づけた。こうした患者には、足の診察を率先して行うことが望ましいとしている。 足の病変は網膜症や腎症と並ぶ、糖尿病の主要な合併症で、予防したり進行を食い止めたりするには、医師が患者の素足を定期的にチェックするのが望ましいとされる。しかし現実の実施率は高くない。 富田医師は「比較的簡便に判定できる5項目に注目することで、医療者が患者さんの足を見る機会が少しでも増え、患者さんが自分の足に向ける関心が高まるよう期待している」と話す> とある。
糖尿病の足病変に注目を リスク高い5項目示す/新聞社/2016.06.14
糖尿病による足の病変は、悪化すると足を切断しなければならないこともある深刻な合併症だ。しかし、医療現場では注目がまだ不十分だとして、関心を持つ医師らでつくる団体が、リスクの高い患者を見分けるのに役立つと期待されるチェック項目をまとめた。
団体は足の切断を減らそうと活動している「アクト・アゲンスト・アンプテーション」(代表理事・大浦紀彦杏林大教授)。
項目は五つ。東京都済生会中央病院での研究で明らかになった。担当した富田益臣医師(糖尿病内分泌)によると、200人余りの患者を調べた結果、(1)糖尿病歴が15年以上 (2)両目の矯正視力が平均0・5以下 (3)腎臓の機能が低下 (4)1人暮らし (5)安全靴などを履く立ち仕事に従事 ― が、足の病変との関係が深いことが分かった。
富田医師らは5項目を点数化し、当てはまる項目の点数合計が7点以上だと、神経障害や血流障害から足の病変が起きるリスクが高いと結論づけた。こうした患者には、足の診察を率先して行うことが望ましいとしている。
足の病変は網膜症や腎症と並ぶ、糖尿病の主要な合併症で、予防したり進行を食い止めたりするには、医師が患者の素足を定期的にチェックするのが望ましいとされる。しかし現実の実施率は高くない。
富田医師は「比較的簡便に判定できる5項目に注目することで、医療者が患者さんの足を見る機会が少しでも増え、患者さんが自分の足に向ける関心が高まるよう期待している」と話す。
糖尿病患者における "足病変" という合併症は、最悪足の切断にまで及ぶそんなリスクを秘めているにもかかわらず、診断過程では等閑視されがちだという。 そんな現状に対して、上記記事での "足病変リスク判定のための5項目" が注意喚起の意味も含めて提示されたのだそうだ...... (2016.06.19)
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