<がん治療で、患者から最も高い関心が向けられる指標は、いわゆる "5年生存率" と呼ばれる統計値> だと考えられている。 そのため、"この統計値" の信頼性と精度の向上が図られている。
◆ 参照 当誌過去の "5年生存率" 関連記事
○ <がん治療で、患者から最も高い関心が向けられる指標は、いわゆる "5年生存率" と呼ばれる統計値だ。
一定期間での "がん腫瘤" の "縮小/消滅" も重要な関心事とはなっても、言ってみれば "状況証拠(?)" 的事実に過ぎず、結局、"延命効果" の有無は、"5年生存率" の数値に如実に反映される。 したがって、がん治療の成果の有無は、この数値で表現されると言ってよさそうである。......国立がん研究センターは14日、2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され、治療を始めた患者のデータをまとめ、5年後の生存率を公表した。乳がんは92・2%、大腸がんは72・1%、胃がんは71・2%と比較的高かったのに対して、肝臓がんは35・9%、肺がんは39・4%と厳しい状況が明らかになった。すべてのがんをまとめると64・3%だった......> ( 肝臓がん:35.9%と肺がん:39.4%、厳しい生存率!治療開始5年後を集計(国立がん研セ)!/当誌 2015.09.16 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん患者の5年生存率62・1%...64万人調査/新聞社/2016.07.22 は、 <国立がん研究センターは、がん患者の5年後の生存率の最新推計を発表した。全ての部位のがんを合わせた生存率は62・1%。男女別では男性が59・1%、女性が66・0%だった> と報じている。
<......2006~08年にがんと診断された患者が対象。都道府県単位で登録したデータを基に、精度の高い21府県の約64万人の情報を集計した。がんの部位別で生存率が高かったのは、甲状腺93・7%、皮膚92・4%、男性の前立腺97・5%、女性の乳房91・1%など。一方、 膵臓7・7%、胆のう・胆管22・5%、肺31・9%、肝臓32・6%は低かった。 03~05年に診断された患者を対象とした前回(13年発表)は、全体で58・6%で、今回は3・5ポイント上昇した。ただ、同センターは「前立腺や乳房など経過の良いがんが増えた影響が大きく、治療法の改善とは言えない」としている> とある。
がん患者の5年生存率62・1%...64万人調査/新聞社/2016.07.22
国立がん研究センターは、がん患者の5年後の生存率の最新推計を発表した。全ての部位のがんを合わせた生存率は62・1%。男女別では男性が59・1%、女性が66・0%だった。
2006~08年にがんと診断された患者が対象。都道府県単位で登録したデータを基に、精度の高い21府県の約64万人の情報を集計した。がんの部位別で生存率が高かったのは、甲状腺93・7%、皮膚92・4%、男性の前立腺97・5%、女性の乳房91・1%など。一方、 膵臓7・7%、胆のう・胆管22・5%、肺31・9%、肝臓32・6%は低かった。
03~05年に診断された患者を対象とした前回(13年発表)は、全体で58・6%で、今回は3・5ポイント上昇した。ただ、同センターは「前立腺や乳房など経過の良いがんが増えた影響が大きく、治療法の改善とは言えない」としている。
上記記事では、"5年生存率" ポイント上昇の背景に、<「前立腺や乳房など経過の良いがんが増えた影響が大きく、治療法の改善とは言えない」> と注釈している。 なお、"がん検診" による "早期発見" がなされると、"治療法" の改善とは別に、結果的に "5年生存率" のポイントが上昇という推移が見込まれるようでもある...... (2016.07.26)
コメントする