"iPS細胞による移植手術" には、大きな期待が託されている一方で、"多大な時間/コスト" の問題などの懸念も残されている。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 備蓄" 関連記事
(1) <"iPS細胞" 技術を活かした "移植手術" は、既に、"加齢黄斑変性" の患者に対する成果などを収めているが、"iPS細胞による移植手術" には小さくない課題も残されている。"がん化" の可能性をはじめとして "多大な時間/コスト" の問題などが懸念されている......> ( 他人に移植しても拒絶反応が起こりにくい人の"iPS細胞"備蓄!東京でも"採血"!(京大)/当誌 2016.07.10 )
(2) <......京都大学が特殊なタイプの免疫を持つ人からあらかじめ作って保管しているiPS細胞を使う「他家移植」という方法をとり、時間と費用を大幅に抑えることにしています......> ( "他人のiPS細胞"使った臨床研究(「他家移植」!という方法) 来年前半の手術へ準備!/当誌 2016.06.09 )
今回注目する下記引用サイト記事 : iPS医療にAI活用 山中教授、安全性を評価/共同通信/2016.07.27 - 06:11 は、 <京都大の山中伸弥教授は27日までに、再生医療に使うために備蓄している人工多能性幹細胞(iPS細胞)の安全性の確認に、人工知能(AI)を取り入れる構想を明らかにした。患者に移植する前に、がんに関わる遺伝子に異常がないかAIで調べる> と報じている。
<......iPS細胞の開発から10年を機に共同通信のインタビューに答えた。最先端のIT技術を積極的に導入して再生医療の安全性を高め、実用化を加速させたい考えだ。 山中氏は「膨大なゲノムデータの解析を、見落としなく、客観的に安全性を評価するのにAIを使いたい」と述べた> とある。
iPS医療にAI活用 山中教授、安全性を評価/共同通信/2016.07.27 - 06:11
京都大の山中伸弥教授は27日までに、再生医療に使うために備蓄している人工多能性幹細胞(iPS細胞)の安全性の確認に、人工知能(AI)を取り入れる構想を明らかにした。患者に移植する前に、がんに関わる遺伝子に異常がないかAIで調べる。
iPS細胞の開発から10年を機に共同通信のインタビューに答えた。最先端のIT技術を積極的に導入して再生医療の安全性を高め、実用化を加速させたい考えだ。
山中氏は「膨大なゲノムデータの解析を、見落としなく、客観的に安全性を評価するのにAIを使いたい」と述べた。
<膨大なゲノムデータの解析> に、<AIを使いたい> とある。 現在、遺伝子各分野で "スーパーコンピュータを用いた大規模な遺伝子解析" なども進展しており、<見落としなく、客観的に安全性を評価する> 作業こそは、"AI" で賄うのが極めて効果的ではないかと思われる...... (2016.07.29)
コメントする