アルツハイマー病は、脳内の神経細胞周辺にタンパク質の「βアミロイド」、「高リン酸化タウ」が異常に蓄積することで発症する、と考えられている。
◆ 参照 当誌過去の "タウ" 関連記事
(1) <アルツハイマー病は、脳内の神経細胞周辺にタンパク質の「βアミロイド」、「高リン酸化タウ」が異常に蓄積(=分解機能障害)されることで発症すると考えられている。 したがって、"タンパク質の異常な蓄積(=分解機能障害)" の仕組みが注目されることになる。> ( アルツハイマー病など"異常タンパク質が蓄積/分解する疾患の病態解明"に期待!(京大)/当誌 2016.01.16 )
(2) アルツハイマー病 「原因減らす抗体開発」!原因物質"タウ"たんぱく質を減らす効果!/当誌 2015.01.11
(3) アルツハイマー型認知症の原因物質:タウ蛋白質集積"画像化"に成功!早期診断に奏功!/当誌 2013.09.20 )
今回注目する下記引用サイト記事 : アルツハイマー病原因物質の脳蓄積を画像化 京大/日本経済新聞/2016.07.04 - 01:00 は、 <京都大学の小野正博准教授や佐治英郎教授らは、アルツハイマー病の原因物質であるタウたんぱく質が脳に蓄積する様子を画像でとらえる技術を開発した。新しい造影剤を使うことでタウたんぱく質の分布がわかる。早期診断技術として実用化を目指す> と報じている。
<......タウたんぱく質はアルツハイマー病患者の脳に蓄積し、神経細胞を壊す。開発した造影剤はベンゾイミダゾピリジンと呼ぶ芳香族化合物の仲間にヨウ素がくっついた構造をしている。死んだ患者の脳の切片を使って実験し、タウたんぱく質の濃度が高いところに多く集まることを確かめた。 撮影には単一光子放射断層撮影(SPECT)と呼ぶ装置を使う。国内に2000台弱と、がんの検査などに使う陽電子放射断層撮影(PET)よりも設置台数が多く、放射線による被曝(ひばく)線量も低い。多くの患者が使える> とある。
アルツハイマー病原因物質の脳蓄積を画像化 京大/日本経済新聞/2016.07.04 - 01:00
京都大学の小野正博准教授や佐治英郎教授らは、アルツハイマー病の原因物質であるタウたんぱく質が脳に蓄積する様子を画像でとらえる技術を開発した。新しい造影剤を使うことでタウたんぱく質の分布がわかる。早期診断技術として実用化を目指す。
タウたんぱく質はアルツハイマー病患者の脳に蓄積し、神経細胞を壊す。開発した造影剤はベンゾイミダゾピリジンと呼ぶ芳香族化合物の仲間にヨウ素がくっついた構造をしている。死んだ患者の脳の切片を使って実験し、タウたんぱく質の濃度が高いところに多く集まることを確かめた。
撮影には単一光子放射断層撮影(SPECT)と呼ぶ装置を使う。国内に2000台弱と、がんの検査などに使う陽電子放射断層撮影(PET)よりも設置台数が多く、放射線による被曝(ひばく)線量も低い。多くの患者が使える。
上記記事での<タウたんぱく質が脳に蓄積する様子を画像でとらえる技術> 開発の成果としては、実用化を目指す その "高水準" さ ―― "新しい造影剤" による画像効果、被験者への "低い放射線被曝(ひばく)線量" など ―― が注目されそうである...... (2016.07.05)
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