"アルツハイマー病" に関しては、現在のところ有効な治療法を見出していないところから、その "早期発見と進行抑制" に意が注がれている。
◆ 参照 当誌過去直近の "アルツハイマー病" 関連記事
○ アルツハイマー病原因物質(タウたんぱく質)の脳蓄積画像化!早期診断技術開発へ(京大)/当誌 2016.07.05
今回注目する下記引用サイト記事 : アルツハイマー病の原因、検出に新手法 京大グループ/京都新聞/2016.07.06 - 08:38 は、 <アルツハイマー病の原因タンパク質を検出する新たな手法を、京都大農学研究科の入江一浩教授と京都府立医科大の徳田隆彦教授らが開発した。より早く正確な診断につながる。英科学誌に4日、発表した> と報じている。
<......アルツハイマー病の原因の一つには、「アミロイドβタンパク質(Aβ)」がある。Aβは健常者にも存在するが、構造に変化が生じると神経毒性を持ち、蓄積してアルツハイマー病を発症する。 グループは、毒性を持つAβの特徴的な部位にくっつく抗体を、マウスを使って作った。実際のアルツハイマー病患者の脳脊髄液を使い試験的な検査も実施。患者では非患者と比べて統計的に有意に抗体が反応しており、検査に使える可能性が高いことを示した。また、この抗体とヒトの神経細胞を反応させたところ、Aβの神経毒性が弱まったことも確認した。 入江教授は「抗体を検査に応用できれば、早い段階でリスクを診断し、生活習慣の改善などで予防できる。また抗体をヒト用に作りかえれば治療に使える可能性がある」としている> とある。
アルツハイマー病の原因、検出に新手法 京大グループ/京都新聞/2016.07.06 - 08:38
アルツハイマー病の原因タンパク質を検出する新たな手法を、京都大農学研究科の入江一浩教授と京都府立医科大の徳田隆彦教授らが開発した。より早く正確な診断につながる。英科学誌に4日、発表した。
アルツハイマー病の原因の一つには、「アミロイドβタンパク質(Aβ)」がある。Aβは健常者にも存在するが、構造に変化が生じると神経毒性を持ち、蓄積してアルツハイマー病を発症する。
グループは、毒性を持つAβの特徴的な部位にくっつく抗体を、マウスを使って作った。実際のアルツハイマー病患者の脳脊髄液を使い試験的な検査も実施。患者では非患者と比べて統計的に有意に抗体が反応しており、検査に使える可能性が高いことを示した。また、この抗体とヒトの神経細胞を反応させたところ、Aβの神経毒性が弱まったことも確認した。
入江教授は「抗体を検査に応用できれば、早い段階でリスクを診断し、生活習慣の改善などで予防できる。また抗体をヒト用に作りかえれば治療に使える可能性がある」としている。
アルツハイマー病の発症を、「アミロイドβタンパク質(Aβ)」の蓄積という総論から一歩踏込み、構造に変化が生じて神経毒性を持つAβの存在に特定し、これを見出すための "新手法" を開発したとのことである...... (2016.07.07)
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