"がん組織の増殖/転移" において、"がん細胞" と "(周囲の)血管" との間には、密接な "(連携)関係" が存在するのではないかと推定されてきた。
◆ 参照 当誌過去の "がん転移" 関連記事
(1) がん転移防ぐ"抗体"開発!がん細胞が血小板を纏うことを阻止!(がん化学療法センター)/当誌 2016.04.26
◆ 参照 当誌過去の "血管新生" 関連記事
(2) がん細胞周辺の血管の壁に特有の"裂け目"!この裂け目利用で、抗がん剤注入の可能性!/当誌 2016.02.17
今回注目する下記引用サイト記事 : がん転移、血管からの分泌タンパク影響 北大チーム解明/どうしん/2016.07.15 - 05:00 は、 <北大遺伝子病制御研究所の樋田京子特任准教授の研究チームが、マウスの実験でがんが転移する新しいメカニズムを解明した。がん細胞が血管の中を通って他の臓器に転移する際、血管から分泌されたタンパク質におびき寄せられていたことを確認。がんの転移の早期診断や、治療薬の開発につながることが期待される> と報じている。
<......がん細胞がもともとあった場所(原発巣)から血管内に入り込み、他の臓器に転移することは知られていたが、血管はがん細胞の通り道でしかないと思われていた。 研究チームの実験では、マウスのがんの中を走る血管の細胞からタンパク質が分泌され、これを感知したがん細胞が活性化、血管の内部に入り込んでいることを確認した。 さらに大腸がんや肝臓がんが転移した人の血管を調べても、このタンパク質が分泌されていたことが分かった。正常組織の血管からは、このタンパク質は分泌されないという。血管から分泌されるタンパク質ががんの転移を促すことを突き止めたのは、世界で初めて> とある。
がん転移、血管からの分泌タンパク影響 北大チーム解明/どうしん/2016.07.15 - 05:00
北大遺伝子病制御研究所の樋田京子特任准教授の研究チームが、マウスの実験でがんが転移する新しいメカニズムを解明した。がん細胞が血管の中を通って他の臓器に転移する際、血管から分泌されたタンパク質におびき寄せられていたことを確認。がんの転移の早期診断や、治療薬の開発につながることが期待される。
がん細胞がもともとあった場所(原発巣)から血管内に入り込み、他の臓器に転移することは知られていたが、血管はがん細胞の通り道でしかないと思われていた。
研究チームの実験では、マウスのがんの中を走る血管の細胞からタンパク質が分泌され、これを感知したがん細胞が活性化、血管の内部に入り込んでいることを確認した。
さらに大腸がんや肝臓がんが転移した人の血管を調べても、このタンパク質が分泌されていたことが分かった。正常組織の血管からは、このタンパク質は分泌されないという。血管から分泌されるタンパク質ががんの転移を促すことを突き止めたのは、世界で初めて。
"他の臓器へのがん転移" のメカニズムについては、かねてより多くの謎が残されている。 その中での、"がん細胞" と "(周囲の)血管" との間の "連携プレー" に関する上記記事での研究成果は、"がん転移" の解明を大きく前進させるものとなりそうだ...... (2016.07.17)
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