がん細胞などを、"ウイルス" の活用によって破壊するというアプローチは、かねてより注目されていた。
◆ 参照 当誌過去の "アデノウイルス" 関連記事
(1) がんや腫瘍の原因となる未分化細胞!遺伝子"サバイビン"目印にアデノウイルスで駆逐!/当誌 2015.07.28
(2) 再生医療で細胞のがん化や腫瘍の発生を防ぐ新技術!アデノウイルス活用!(鹿児島大)/当誌 2015.07.24
(3) がん細胞狙い撃ち!正常細胞傷つけぬ"ウイルス薬"(ウイルス療法)治験開始へ(鹿児島大)/当誌 2015.06.10
(4) がん細胞だけを破壊する"ウイルスの投与"と"放射線治療"とを併用する新療法!(岡山大)/当誌 2015.04.13
今回注目する下記引用サイト記事 : 食道がん、ウイルスで破壊...患者に治療効果/YOMIURI ONLINE/2016.07.21 - 15:31 は、 <がん細胞だけを破壊する特殊なウイルスを使った治療で、食道がん患者7人のうち5人で腫瘍が消えるなどの効果があったとする成果を、岡山大学のチームがまとめた。 28日から東京都内で開かれる日本遺伝子細胞治療学会で発表する。 ウイルスは正常な細胞では増殖しないため副作用も起こりにくいとし、2020年頃の薬事承認を目指す> と報じている。
<......このウイルスは、岡山大の藤原俊義教授(消化器外科)らのチームが02年、風邪の原因となるアデノウイルスの遺伝子を操作して開発した。がん細胞に感染して増殖し、細胞を破壊するが、正常な細胞に感染した場合は自然に消える。 また、ウイルスには、がん細胞が放射線などで傷ついた自らのDNAを修復する機能を阻害し、細胞を死滅させる働きもある。放射線治療の効果を高めることも期待できるという。 ...... 以下略 ......> とある。
食道がん、ウイルスで破壊...患者に治療効果/YOMIURI ONLINE/2016.07.21 - 15:31
がん細胞だけを破壊する特殊なウイルスを使った治療で、食道がん患者7人のうち5人で腫瘍が消えるなどの効果があったとする成果を、岡山大学のチームがまとめた。
28日から東京都内で開かれる日本遺伝子細胞治療学会で発表する。
ウイルスは正常な細胞では増殖しないため副作用も起こりにくいとし、2020年頃の薬事承認を目指す。
このウイルスは、岡山大の藤原俊義教授(消化器外科)らのチームが02年、風邪の原因となるアデノウイルスの遺伝子を操作して開発した。がん細胞に感染して増殖し、細胞を破壊するが、正常な細胞に感染した場合は自然に消える。
また、ウイルスには、がん細胞が放射線などで傷ついた自らのDNAを修復する機能を阻害し、細胞を死滅させる働きもある。放射線治療の効果を高めることも期待できるという。 ...... 以下略 ......
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
上記記事での "ウイルス" による成果が、"がん治療薬" として結実するならば、<ウイルスは正常な細胞では増殖しないため副作用も起こりにくい> とある点が、何よりも期待されることになりそうだ...... (2016.07.24)
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