高齢化に伴って、"がん罹患" の疑われるケースが増していたり、また "がん検診" が推奨されてもいるためか、<がんが疑われる組織や細胞> を診断しなければならない必要性が高まっているという。
今回注目する下記引用サイト記事 : 病理医不足、考えるときに/朝日新聞 - apital/2016.07.27 - 06:00 は、 <がんが疑われる組織や細胞を、顕微鏡などを使って悪性か良性かを診断するのは病理医の仕事だ。 厚生労働省の調査によると、2014年に全国で実施された病理診断は約376万件。05年比で1・75倍に増えた。手術の切除範囲を決める目的などで、がんの進展が疑われる部分を術中に採取して10分程度で診断する「術中迅速診断」をみると、この10年間で3倍増の約17万件になった。 病理診断に頼る場面が増える一方、その担い手には黄色信号がともる> と報じている。
<......東大病院病理診断科の佐々木毅副部長の集計では、国内の病理専門医は15年5月現在、2258人いるが、5年後には2割近くが65歳以上になる。日々、顕微鏡に向かう地味な仕事というイメージもあってか、病理医を志す医学生は少数派だ。 しかし、病理医による正確な診断がなければがんの治療は成り立たない。埼玉県立がんセンターの黒住昌史(くろすみまさふみ)・病理診断科部長は「とりあえず20年間はシニアに頑張ってもらうとして、その間に社会全体で重要性を認識し、病理医を増やす対策を取る必要がある」と話す> とある。
病理医不足、考えるときに/朝日新聞 - apital/2016.07.27 - 06:00
がんが疑われる組織や細胞を、顕微鏡などを使って悪性か良性かを診断するのは病理医の仕事だ。
厚生労働省の調査によると、2014年に全国で実施された病理診断は約376万件。05年比で1・75倍に増えた。手術の切除範囲を決める目的などで、がんの進展が疑われる部分を術中に採取して10分程度で診断する「術中迅速診断」をみると、この10年間で3倍増の約17万件になった。
病理診断に頼る場面が増える一方、その担い手には黄色信号がともる。東大病院病理診断科の佐々木毅副部長の集計では、国内の病理専門医は15年5月現在、2258人いるが、5年後には2割近くが65歳以上になる。日々、顕微鏡に向かう地味な仕事というイメージもあってか、病理医を志す医学生は少数派だ。
しかし、病理医による正確な診断がなければがんの治療は成り立たない。埼玉県立がんセンターの黒住昌史(くろすみまさふみ)・病理診断科部長は「とりあえず20年間はシニアに頑張ってもらうとして、その間に社会全体で重要性を認識し、病理医を増やす対策を取る必要がある」と話す。
(石塚広志)
多くの他の医療課題が機械化・自動化されようとも、"がんの病理診断" ばかりは、"専門医自身による診断" でなければならないのだろう。 "泥縄" の手遅れ! に陥らない対策が望まれる...... (2016.07.30)
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