<"三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)で懸念され続けてきた "副作用" がないことから、"第4のがん治療法" とも評されている"免疫(細胞)療法" というアプローチ> が、幾度となく注目されている。
◆ 参照 当誌過去の "糖尿病治療薬" 関連記事
(1) <横浜市立大学の研究グループは3日、糖尿病などの治療で用いられる薬剤のメトホルミンが、大腸ポリープ除去後に新規ポリープの発生を抑制することを確認したと発表した。世界初の報告で非常に注目されているという......> ( "糖尿病治療薬メトホルミン"服用で、"大腸がん"の予防効果を確認! (横浜市立大学)/当誌 2016.03.05 )
(2) <"三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)で懸念され続けてきた "副作用" がないことから、"第4のがん治療法" とも評されている"免疫(細胞)療法" というアプローチ。 このアプローチで焦点となっているのが "キラーT細胞" だ。 ......岡山大大学院医歯薬学総合研究科の鵜殿平一郎教授(免疫学)らの研究グループは、がん治療への効果が確認されている糖尿病治療薬「メトホルミン」について、がん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化させる作用があることを突き止めた。従来のがん治療法と併用することで、治療の効果が高まる可能性があるという......> ( 糖尿病薬にがん細胞を破壊するキラーT細胞の活性作用あり!岡山大グループ効果解明!/当誌 2015.04.02 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 糖尿病薬「メトホルミン」で、がん免疫アップ...岡山大チーム/yomiDr. ヨミドク/2016.07.28 は、 <糖尿病治療薬「メトホルミン」に、がんに対する免疫細胞の攻撃力を高める作用があることをマウスの実験で突き止めたという研究成果を、岡山大の 鵜殿 平一郎教授(免疫学)らのチームがまとめた。 免疫の力でがんを治療する「がん免疫療法」の効果を高められる可能性がある。大阪市で28日に開かれる日本がん免疫学会で発表する> と報じている。
<......チームは、メトホルミンを服用する糖尿病患者は、がんの発症率や死亡率が低いとの報告が多いことに着目。がんを移植したマウスにメトホルミンの成分を加えた免疫細胞を注射し、約1か月後の腫瘍の大きさを調べたところ、ほとんど変わらなかった。何もしなかったマウスは、腫瘍が3倍以上大きくなった。 がん細胞は、免疫細胞の栄養分となる糖分を取り込むことで、攻撃から逃れる性質がある。チームは、メトホルミンが免疫細胞に十分な糖分を補給し、攻撃力を高めているとみている。 京都大の河本宏教授(免疫学)の話「メトホルミンは安価で使いやすく、理論的にも期待が持てる内容だ。高齢者では副作用もある薬のため、安全な使用法を検討する必要がある」> とある。
糖尿病薬「メトホルミン」で、がん免疫アップ...岡山大チーム/yomiDr. ヨミドク/2016.07.28
糖尿病治療薬「メトホルミン」に、がんに対する免疫細胞の攻撃力を高める作用があることをマウスの実験で突き止めたという研究成果を、岡山大の 鵜殿 平一郎教授(免疫学)らのチームがまとめた。
免疫の力でがんを治療する「がん免疫療法」の効果を高められる可能性がある。大阪市で28日に開かれる日本がん免疫学会で発表する。
チームは、メトホルミンを服用する糖尿病患者は、がんの発症率や死亡率が低いとの報告が多いことに着目。がんを移植したマウスにメトホルミンの成分を加えた免疫細胞を注射し、約1か月後の腫瘍の大きさを調べたところ、ほとんど変わらなかった。何もしなかったマウスは、腫瘍が3倍以上大きくなった。
がん細胞は、免疫細胞の栄養分となる糖分を取り込むことで、攻撃から逃れる性質がある。チームは、メトホルミンが免疫細胞に十分な糖分を補給し、攻撃力を高めているとみている。
京都大の河本宏教授(免疫学)の話「メトホルミンは安価で使いやすく、理論的にも期待が持てる内容だ。高齢者では副作用もある薬のため、安全な使用法を検討する必要がある」
<メトホルミンは安価で使いやすく、理論的にも期待が持てる内容だ> とあるが、言い添えられている <高齢者では副作用もある薬のため、安全な使用法を検討する必要がある> という留意点には目を向けておかなければならない...... (2016.07.30)
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