"がん発症" と "遺伝子変異" との間に密接な関係があるとされる視点に基づいて、"がん細胞の遺伝情報(がんゲノム)" を活用したがん治療薬の研究に熱い視線が注がれている。
◆ 参照 当誌過去の "ゲノム,遺伝子変異" 関連記事
○ <肝臓がんは、がん細胞で起きている遺伝子の変異の種類によって六つのグループに分類でき、それぞれ治療のしやすさに大きな違いがあるとの研究結果を、理化学研究所や国立がん研究センターなどのチームが......発表> ( "肝臓がん"、再発や転移に差!遺伝子変異で6分類!がんの性質に合った治療に役立つ!/当誌 2016.04.13 )
今回注目する下記引用サイト記事 : ゲノム活用の抗がん剤、エーザイが商品化 20年めど/日本経済新聞/2016.08.23 - 01:08 は、 <エーザイは2020年をめどに、がん細胞の遺伝情報(がんゲノム)を活用した抗がん剤を商品化する。肝臓がんの治療薬など2製品について米国で初期の臨床試験を近く始め、効果や副作用を調査する。遺伝情報に基づくため患者の特性にあった投薬治療も可能になる。抗がん剤は市場が毎年伸びているため、遺伝情報を使った新薬を成長の柱に育てる> と報じている。
<......米国のがんゲノムのデータなどを基にして、ボストン近郊に設けたがんゲノム専門の研究所が開発した。肝臓がん治療薬と血液がん治療薬の2製品の臨床試験を始める。商品化できれば、エーザイでは初めてのがんゲノムを生かした医薬品になる。将来は日米欧の主要国での販売を目指す。 がんゲノムの解読は欧米が先行しており、日本も力を入れている。がんは正常な遺伝子が様々な要因で突然変異を起こし、それが蓄積して発病する。正常な細胞とがん細胞の遺伝情報の違いなどを比較してがんの発生原因を探る。外資を中心に製薬大手ががんゲノムを活用した薬を売り出しているが、抗がん剤全体に占める割合はまだ小さい> とある。
ゲノム活用の抗がん剤、エーザイが商品化 20年めど/日本経済新聞/2016.08.23 - 01:08
エーザイは2020年をめどに、がん細胞の遺伝情報(がんゲノム)を活用した抗がん剤を商品化する。肝臓がんの治療薬など2製品について米国で初期の臨床試験を近く始め、効果や副作用を調査する。遺伝情報に基づくため患者の特性にあった投薬治療も可能になる。抗がん剤は市場が毎年伸びているため、遺伝情報を使った新薬を成長の柱に育てる。
米国のがんゲノムのデータなどを基にして、ボストン近郊に設けたがんゲノム専門の研究所が開発した。肝臓がん治療薬と血液がん治療薬の2製品の臨床試験を始める。商品化できれば、エーザイでは初めてのがんゲノムを生かした医薬品になる。将来は日米欧の主要国での販売を目指す。
がんゲノムの解読は欧米が先行しており、日本も力を入れている。がんは正常な遺伝子が様々な要因で突然変異を起こし、それが蓄積して発病する。正常な細胞とがん細胞の遺伝情報の違いなどを比較してがんの発生原因を探る。外資を中心に製薬大手ががんゲノムを活用した薬を売り出しているが、抗がん剤全体に占める割合はまだ小さい。
<がんは正常な遺伝子が様々な要因で突然変異を起こし、それが蓄積して発病する> という <がんの発生原因> から、"その治療法開発"、"抗がん剤開発" までの道筋は、必ずしも容易なことではなかったはずだ。 今後の臨床試験動向から目が離せない...... (2016.08.24)
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