新しい仕組みのがん治療薬(免疫チェックポイント阻害薬)「オプジーボ」は、様々な点での "話題" を提供し続けている。
◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ" 関連記事
(1) "やめどき"!――患者1人に年間3000万円以上かかるとされる肺がん新薬オプジーボ――/当誌 2016.08.01
(2) 他の免疫療法併用で副作用症状の男性死亡! 新しい仕組みのがん治療薬"オプジーボ"!/当誌 2016.07.21
(3) がんの治療薬「オプジーボ」など "費用対効果"検証(総医療費の抑制が目的)!(厚労省)/当誌 2016.04.30
(4) <新しいがんの治療法が、早ければ年内にも国内で始まる。免疫の攻撃力を利用する「免疫療法」の一種で、効果が限定的だった従来の方法とは異なる仕組みだ。小野薬品工業が昨年末に厚生労働省に医薬品としての承認を申請し、今秋にも認められる見通し。がんの有力な治療法になると期待されている。/ 申請されたのは点滴薬ニボルマブ(一般名)(=オプジーボ)で、既存の治療法で効果がなくなった皮膚がん患者が対象/ これまでの免疫療法は、免疫の攻撃能力を高めて、がん細胞を殺そうとしていた。だが、攻撃が過剰になると自分を傷つけるので免疫自体がブレーキをかけてしまい、効果は不十分だった。新しい免疫療法は、免疫のブレーキがかからないようにし、攻撃のアクセルを踏み続ける/ 国内の臨床試験(治験)では、患者35人の半数が5カ月半以上、がんが進行しなかったという/ 今回(医薬品が)認められれば、公的医療保険が使える国内初の免疫療法となる見込み......> ( "がん"を攻撃する"新しい免疫療法"年内にも開始!小野薬品工業の医薬品認可の見込み!/当誌 2014.02.18 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 小野薬の4~6月期、純利益45%増 「オプジーボ」大幅増収/日本経済新聞/2016.08.02 - 12:36 は、 <小野薬品工業が2日発表した2016年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比45%増の136億円だった。がん免疫薬「オプジーボ」の適用範囲が広がり、売り上げが65%増の587億円と大きく伸びた。 オプジーボの売上高は252億円と前年同期より238億円増え、大幅増収に寄与した。営業利益は48%増の172億円だった> と報じている。
<......「オプジーボ」は体内の異物を排除する免疫機能を活用した治療薬。手術ができない患者や、抗がん剤が効かない患者の生存率を向上させる効果が確認されている。 2017年3月期の業績見通しは売上高が前期比62%増の2590億円、純利益が2.2倍の558億円とする従来計画を据え置いた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕> とある。
小野薬の4~6月期、純利益45%増 「オプジーボ」大幅増収/日本経済新聞/2016.08.02 - 12:36
小野薬品工業が2日発表した2016年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比45%増の136億円だった。がん免疫薬「オプジーボ」の適用範囲が広がり、売り上げが65%増の587億円と大きく伸びた。
オプジーボの売上高は252億円と前年同期より238億円増え、大幅増収に寄与した。営業利益は48%増の172億円だった。
「オプジーボ」は体内の異物を排除する免疫機能を活用した治療薬。手術ができない患者や、抗がん剤が効かない患者の生存率を向上させる効果が確認されている。
2017年3月期の業績見通しは売上高が前期比62%増の2590億円、純利益が2.2倍の558億円とする従来計画を据え置いた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
この記事に注目したのは、いわゆる企業業績云々という視点からではなく、要するに、"メディアによる宣伝広告" の甲斐あってか、このがん治療薬が、売上・収益ともに膨大な実績を上げているという事実ゆえである。 薬剤としての実質的評価については、今後を待つほかないと言うべきか...... (2016.08.04)
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