がん治療の臨床現場では、種々の理由から、がん罹患臓器が "全摘手術" されるケースが少なくないと言われる。 しかし、がんの治療法としては、これに尽きることがないため、昨今ではいわゆる "臓器温存治療"(病変部除去ほか)が選択される場合も増加しているという。
今回注目する下記引用サイト記事 : 病気腎移植、継続審議に 先進医療へ指定の可否/共同通信/2016.08.25 - 19:15 は、 <がんなどで摘出した腎臓の病変部を除去し、別の患者に移植する「病気腎移植」について、厚生労働省の審査部会は25日、腎臓を丸ごと摘出する基準が不明確だとして、医療費の一部を保険診療とする「先進医療」への指定の可否を継続審議とすることに決めた> と報じている。
<......この日の審議で専門家は、ロボット手術も可能で病変部分だけを切除するのが一般的となり、腎臓全体の摘出が必要な症例は少ないと指摘。患者への説明文書での記載が不十分で「腎臓全体を摘出するよう患者を誘導しかねない」とした。 摘出について明確な基準を作るか、第三者の委員会で判断すべきだとの意見も出た> とある。
病気腎移植、継続審議に 先進医療へ指定の可否/共同通信/2016.08.25 - 19:15
がんなどで摘出した腎臓の病変部を除去し、別の患者に移植する「病気腎移植」について、厚生労働省の審査部会は25日、腎臓を丸ごと摘出する基準が不明確だとして、医療費の一部を保険診療とする「先進医療」への指定の可否を継続審議とすることに決めた。
この日の審議で専門家は、ロボット手術も可能で病変部分だけを切除するのが一般的となり、腎臓全体の摘出が必要な症例は少ないと指摘。患者への説明文書での記載が不十分で「腎臓全体を摘出するよう患者を誘導しかねない」とした。
摘出について明確な基準を作るか、第三者の委員会で判断すべきだとの意見も出た。
注目すべき問題の本質は、先ずは、病変した腎臓で患う先行患者へのベストな治療であるはず。 そこに、<腎臓を丸ごと摘出する基準が不明確> という疑義があれば、「腎臓全体を摘出するよう患者を誘導しかねない」となるのはもっともな判断。 ただでさえ、日本におけるがん治療の臨床現場では "臓器全摘手術" が "過剰気味傾向" になっているとも聞くからなおさらのことであろう...... (2016.08.27)
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