"発がん物質" を、業務上で取り扱って、がん(ぼうこうがん)を発症するというケースが後を絶たない。
◆ 参照 当誌過去の "ぼうこうがん" 関連記事
(1) <......同工場では染料や顔料の原料を製造。厚生労働省は今年3月、立ち入り検査の結果、同工場での安全対策が不十分で、従業員が発がん性物質の「オルト―トルイジン」を体内に取り込んだことが判明した......> ( "膀胱がん"、業務上での発がん性物質との因果関係を認め従業員に謝罪!(三星化学工業)/当誌 2016.05.05 )
(2) <......化学メーカーの工場従業員と退職者の計5人がぼうこうがんを発症していることが18日、明らかになった。染料や顔料の原料になる化合物「芳香族アミン」の一種「オルト−トルイジン」が原因と疑われる。化学メーカーの担当者は「防じん・防毒マスクで対策し、換気もしていた」と話すが、......> ( "ぼうこうがん"発症!「マスクしていたが......」工場従業員/退職者計5人 北陸の化学工場/当誌 2015.12.20 )
(3) <菅原文太さんは2007年にぼうこうがんを発症。ステージ2と宣告され、10人医者がいたら9人が「ぼうこうの全摘出が必要」と診断するまでに進行していたという。だが、文太さんはどうしてもぼうこうを摘出することが許せなかった。 「尿意を自分で感じて排出する行為にこそ、人間らしさがあるという考えでした。ぼうこうを全摘した場合、体に人工ぼうこうの袋を取り付けなければないないのですが、> ( "膀胱がん" "取らずに温存して治す"特殊な化学療法!膀胱がんは全摘手術が標準治療!/当誌 2015.08.25 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 工場の7人がぼうこうがん 取り扱いの化学物質原因か/共同通信/2016.09.21 - 17:13 は、 <厚生労働省は21日、国内にある同一の化学工場で、従業員と退職者計7人がぼうこうがんを発症していたと発表した。うち5人は、発がん性があるとされる物質「MOCA(モカ)」を取り扱っていたことがあり、原因となった可能性がある。工場の名称や所在地は明らかにしていない> と報じている。
<......厚労省によると、モカは防水材などに使われる樹脂を固める用途に使われ、一般消費者が触れる機会はない。労働安全衛生法に基づく省令で、製造設備の密閉や労働者の健康診断などが義務付けられている。 7人は男性で、発症時は30~60代。うち1人は既に死亡した> とある。
工場の7人がぼうこうがん 取り扱いの化学物質原因か/共同通信/2016.09.21 - 17:13
厚生労働省は21日、国内にある同一の化学工場で、従業員と退職者計7人がぼうこうがんを発症していたと発表した。うち5人は、発がん性があるとされる物質「MOCA(モカ)」を取り扱っていたことがあり、原因となった可能性がある。工場の名称や所在地は明らかにしていない。
厚労省によると、モカは防水材などに使われる樹脂を固める用途に使われ、一般消費者が触れる機会はない。労働安全衛生法に基づく省令で、製造設備の密閉や労働者の健康診断などが義務付けられている。
7人は男性で、発症時は30~60代。うち1人は既に死亡した。
"この種の悲痛なケース" が解消されずに継続している現実! 現代の医療技術の飛躍が称賛されるのは良いとして、その "地続きの社会平面" におけるこうしたケースの発生こそは、きちんと抑止されなければならない。 "がん抑止に取り組む行政" であるなら、それこそ適切な "予防的措置" を講じるべきであろう...... (2016.09.23)
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