男性のがん、"前立腺がん" が急増しているそうだ。 "食の欧米化" などによって、罹患状況も欧米の比率に急接近しているとか。 従来から指摘されて来た "PSA(前立腺特異抗原)検査" への評価が分かれたりしていることもあり、悩ましい状況となっている。
◆ 参照 当誌過去の "前立腺がん" 関連記事
○ <......イギリスのオックスフォード大学などの研究グループは、1999年から10年間に初期の前立腺がんと診断された50代から60代の男性1600人余りを3つのグループに分け、手術を受けた場合と放射線治療を受けた場合、それに、積極的な治療を控えた場合とで経過の違いを追跡調査しました。 その結果、3つのグループの10年後の生存率はいずれも99%前後とほぼ差がありませんでした。 研究グループは、初期の前立腺がんで手術や治療を受けると、がんの転移や病気の進行は抑えられる一方、一定の割合で排尿や性的機能などの障害が出るため、初期の段階では副作用などを考慮して治療するかしないか考えるべきだとしています。 前立腺がんをめぐっては、早期発見のための検査が必要のない治療につながっているという批判もあり、今回の結果を受けて検査や治療の在り方について議論となるものと見られます。......> ( "初期の前立腺がん"、手術/放射線治療/積極的治療無しの各場合で生存率にほぼ差なし!/当誌 2016.09.18 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 男性のがん罹患者数 胃がん、肺がんを抜き1位は前立腺がんに/ガジェット通信/2016.10.06 - 16:00 は、 <...... 実は、男性しか罹らないがんが、ものすごいスピードで増えているのである。それが、"前立腺がん"だ。実際、「前立腺がんに罹った」人間は数多く、天皇陛下をはじめ、東京五輪問題で何かと話題の森喜朗元首相から日本初のノーベル賞学者・湯川秀樹氏、フランス元大統領ミッテラン氏まで枚挙に暇がない。今年になっても、芸人の西川きよし、元ローリングストーンズのビル・ワイマンが公表して話題となった。前立腺がんはすでに、極めて身近な存在なのだ。 さらに、ここに衝撃のデータがある。2000年から2004年の前立腺がんの罹患者数は、実測値で年平均3万420人だったが、2015年に「国立がん研究センターがん対策情報センター」から発表されたがん罹患率の短期予想では、10年前の3倍、9万8400人もの男性が前立腺がんになるというのだ。それも胃がんや肺がんを抑えての1位である。さらに、今年2016年に発表された最新の罹患率予測でも、前立腺がんが2年連続1位となった。まさに、私たちが知らないうちに、"前立腺がんの時代"に突入していたのである> と報じている。
<......いったい前立腺がんになるとどうなるのか。『前立腺がんは怖くない――最先端治療の現場から』(小学館新書)を上梓したばかりの、この分野の世界的第一人者である東京慈恵会医科大学泌尿器科主任教授兼診療部長・頴川晋(えがわ・しん)氏は、「前立腺がんが転移するとたいへんなことになる」と警鐘を鳴らす。 「前立腺がんの場合、最も恐ろしいのは骨への転移です。通常のがんは『溶骨』といって骨を溶かしますが、前立腺がんの骨への転移は『造骨』といって骨を増やします。造骨の痛みは筆舌につくしがたいもので、患者さんの中には、この痛みを『内側からハンマーで叩かれるような痛み』とおっしゃった方もいます。そしてこの痛みは、長く続くのです」 手遅れにならないためには、どうしたらいいのか。頴川教授は、早めに「PSA(前立腺特異抗原)検査」を受け、前立腺がんの早期発見に努めることが大事だという。 「前立腺がんの治療は、日々進歩しています。早期発見さえできれば、前立腺がんは怖くありません。前立腺は男性に必ずある臓器です。男性は、前立腺がん、前立腺肥大症......と前立腺の病気からは逃れられません。だからこそ男性は、女性が乳がんを意識するのと同じように、日常からご自身の前立腺に関心を持ち、上手につき合うことが必要なのです」> とある。
男性のがん罹患者数 胃がん、肺がんを抜き1位は前立腺がんに/ガジェット通信/2016.10.06 - 16:00
...... 実は、男性しか罹らないがんが、ものすごいスピードで増えているのである。それが、"前立腺がん"だ。実際、「前立腺がんに罹った」人間は数多く、天皇陛下をはじめ、東京五輪問題で何かと話題の森喜朗元首相から日本初のノーベル賞学者・湯川秀樹氏、フランス元大統領ミッテラン氏まで枚挙に暇がない。今年になっても、芸人の西川きよし、元ローリングストーンズのビル・ワイマンが公表して話題となった。前立腺がんはすでに、極めて身近な存在なのだ。
さらに、ここに衝撃のデータがある。2000年から2004年の前立腺がんの罹患者数は、実測値で年平均3万420人だったが、2015年に「国立がん研究センターがん対策情報センター」から発表されたがん罹患率の短期予想では、10年前の3倍、9万8400人もの男性が前立腺がんになるというのだ。それも胃がんや肺がんを抑えての1位である。さらに、今年2016年に発表された最新の罹患率予測でも、前立腺がんが2年連続1位となった。まさに、私たちが知らないうちに、"前立腺がんの時代"に突入していたのである。
いったい前立腺がんになるとどうなるのか。『前立腺がんは怖くない――最先端治療の現場から』(小学館新書)を上梓したばかりの、この分野の世界的第一人者である東京慈恵会医科大学泌尿器科主任教授兼診療部長・頴川晋(えがわ・しん)氏は、「前立腺がんが転移するとたいへんなことになる」と警鐘を鳴らす。
「前立腺がんの場合、最も恐ろしいのは骨への転移です。通常のがんは『溶骨』といって骨を溶かしますが、前立腺がんの骨への転移は『造骨』といって骨を増やします。造骨の痛みは筆舌につくしがたいもので、患者さんの中には、この痛みを『内側からハンマーで叩かれるような痛み』とおっしゃった方もいます。そしてこの痛みは、長く続くのです」
手遅れにならないためには、どうしたらいいのか。頴川教授は、早めに「PSA(前立腺特異抗原)検査」を受け、前立腺がんの早期発見に努めることが大事だという。
「前立腺がんの治療は、日々進歩しています。早期発見さえできれば、前立腺がんは怖くありません。前立腺は男性に必ずある臓器です。男性は、前立腺がん、前立腺肥大症......と前立腺の病気からは逃れられません。だからこそ男性は、女性が乳がんを意識するのと同じように、日常からご自身の前立腺に関心を持ち、上手につき合うことが必要なのです」
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
今回の上記記事での<早期発見さえできれば、前立腺がんは怖くありません> と割り切るのか、冒頭の関連記事が言うところの <前立腺がんをめぐっては、早期発見のための検査が必要のない治療につながっているという批判もあり、......> に耳を傾けるのか、言ってみれば "現状でのがん問題の典型" が提起されているようでもある...... (2016.10.09)
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