がん免疫薬オプジーボの効き目を採血で判別!「9型ヘルパーT細胞」の量測定!(京大)

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 話題の "がん免疫薬オプジーボ" については、結局、"効く人、効かない人" が事前に見極められれば、適切な活用が可能となる、と考えられるようになった。 問題は、その "見極め方法" なのである。

 ◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ 効果" 関連記事

 (1) <効果は著しいが高額な新しいタイプのがん治療薬「オプジーボ」について、日本赤十字社医療センター(東京)を中心とした全国34の医療機関が、どのような患者に効くのかを早期に見極める大規模研究を開始した。高騰する薬剤費の抑制を図る狙いだ。国立がん研究センター(東京)などのグループも、効果的な投与期間を探る研究を来年度中にも始める予定> ( "高額"がん治療薬、"効く患者"解明(?)へ大規模研究を開始!(日赤や国立がんセンター)/当誌 2016.08.12

 (2) 米製薬大手BMS、抗がん剤「オプジーボ」治験で幅広い肺がんに効果確認できず! と/当誌 2016.08.08

 (3) がんの治療薬「オプジーボ」など "費用対効果"検証(総医療費の抑制が目的)!(厚労省)/当誌 2016.04.30


 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬の効き目を採血で判別 京大が発見/日本経済新聞/2016.10.24 - 00:00 は、  <京都大学の椛島健治教授らはがんの免疫治療薬「オプジーボ」が効くかどうかを、採血で判別できる手法を見つけた効いた患者では血液中の特定の免疫細胞が増えていた。これをもとに効き目が予測可能になれば、高額なオプジーボを投与する患者の絞り込みにつながり、医療費節約に役立つと期待している> と報じている。

 <......がんを攻撃する免疫細胞に対し、がん細胞が結合してブレーキをかけている。オプジーボこの結合を妨げ、攻撃を助ける投与が有効な患者は約3割だが、投与の前や直後に効果を見極める技術は未確立だ。  研究チームは皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)で、オプジーボが効いた患者と効かなかった患者の血液を詳しく調べた。効いた患者では免疫細胞の「9型ヘルパーT細胞」が増えていた。  このヘルパーT細胞が作り出す「インターロイキン9」という物質には、がんを直接たたく「キラーT細胞」の能力を高める作用があり、進行を抑えるという。研究チームは、このヘルパーT細胞が血液中で増えるかどうかで薬の効果を見分けられるとみている。  オプジーボ悪性黒色腫や一部の肺がんなどで保険が適用されている。高額なため、厚生労働省は2017年度に臨時で価格を引き下げることを決めた> とある。

 がん免疫薬の効き目採血で判別 京大が発見/日本経済新聞/2016.10.24 - 00:00

 京都大学の椛島健治教授らはがんの免疫治療薬「オプジーボ」が効くかどうかを、採血で判別できる手法を見つけた効いた患者では血液中の特定の免疫細胞が増えていた。これをもとに効き目が予測可能になれば、高額なオプジーボを投与する患者の絞り込みにつながり、医療費節約に役立つと期待している

 がんを攻撃する免疫細胞に対し、がん細胞が結合してブレーキをかけている。オプジーボこの結合を妨げ、攻撃を助ける投与が有効な患者は約3割だが、投与の前や直後に効果を見極める技術は未確立だ。

 研究チームは皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)で、オプジーボが効いた患者と効かなかった患者の血液を詳しく調べた。効いた患者では免疫細胞の「9型ヘルパーT細胞」が増えていた

 このヘルパーT細胞が作り出す「インターロイキン9」という物質には、がんを直接たたく「キラーT細胞」の能力を高める作用があり、進行を抑えるという。研究チームは、このヘルパーT細胞が血液中で増えるかどうかで薬の効果を見分けられるとみている

 オプジーボ悪性黒色腫や一部の肺がんなどで保険が適用されている。高額なため、厚生労働省は2017年度に臨時で価格を引き下げることを決めた。


 上記記事を目にして痛感することは、"がん" のような "個人によって千差万別!" の病気に対しては、"どういう患者に効くのか" という視点が間違いなく必須だということなのであろう。まして、破格に高額な "がん治療薬" であれば、それがどんな患者向けであるかを、しっかりと絞り込むことが欠かせないのは当然だと思われる...... (2016.10.25)













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このページは、yasuo hiroseが2016年10月25日 00:01に書いたブログ記事です。

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