"自己免疫疾患:リウマチ"を引き起こす免疫細胞に必須の酵素PKD発見!新薬開発に期待!

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 ヒトの "免疫(免疫応答)" 機能は、さまざまな細菌/ウイルスに対する自然の "防御機構" として働いている。 この自前の "免疫システム" が無ければ、外部の細菌/ウイルスから身を守ることが不可能となる。  だが、同時に、種々の "アレルギー疾患" をはじめとし、"間接リウマチ" のような "自己免疫疾患" を発症させ、人々を苦悩に陥れているのも事実だ。  そして、その "自己免疫疾患" 発症のメカニズムは、現状、多くの未解明な点を残し続けている。

 ◆ 参照 当誌過去の "自己免疫疾患" 関連記事

 (1) <......関節に強い痛みや腫れが生じる関節リウマチの発症に深くかかわるたんぱく質を特定したと、京都大再生医科学研究所の伊藤能永(よしなが)助教の研究チームが発表した。  関節リウマチの患者は全国に70万~80万人いるとされ、新たな治療法や予防法につながる可能性があるという。17日の米科学誌サイエンスに論文が掲載された。/  我々の体は、体内に侵入してきた病原体を"外敵"と見なし、排除する免疫細胞によって守られている。  関節リウマチは、免疫細胞が、正常な関節組織を病原体と見誤って攻撃することで起きる。免疫細胞は、病原体ごとに異なるたんぱく質を攻撃の標的にするが、関節リウマチでは、標的となるたんぱく質がわかっていなかった......> ( "関節リウマチ"の発症に深く関わる"たんぱく質"特定(京大助教)!治療薬開発への期待!?/当誌 2014.10.19

 (2) <......大阪大学 免疫学フロンティア研究センター/微生物病研究所の荒瀬 尚 教授らの研究グループは、自己免疫疾患で産生される自己抗体が、異常な分子複合体(変性蛋白質と主要組織適合抗原との分子複合体)を認識することを発見し、それが自己免疫疾患の発症に関与していることを突き止めました......> ( 関節リウマチなどの"自己免疫疾患"でなぜ自己抗体が産生されてしまるのかの謎、解明!/当誌 2014.02.27


 今回注目する下記引用サイト記事リウマチ引き起こす免疫細胞、必須酵素を発見...新薬開発に期待/yomiDr. ヨミドクター/2016.09.29 は、  <九州大などの研究グループは、細菌などから体を守る免疫細胞のひとつ「ヘルパーT細胞」が作られるのに、プロテインキナーゼD(PKD)という酵素が必須であることを発見した、と発表した。  ヘルパーT細胞は本来異物を排除する役割を果たすが、異常に働いて正常な細胞を攻撃すると関節リウマチなどの自己免疫疾患を引き起こすプロテインキナーゼDの働きを阻害することでヘルパーT細胞の異常な免疫反応を抑えられれば、新たな治療につながる可能性がある。英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」(電子版)に27日掲載された> と報じている。

 <......研究グループは、プロテインキナーゼDを持たないマウスをつくることに成功。このマウスでは、将来ヘルパーT細胞になる細胞が著しく少ないことを発見した。  山崎晶・九大生体防御医学研究所教授(免疫学)は「今回の研究成果が、自己免疫疾患全般に効果を発揮する新薬の開発につながることを期待したい」としている> とある。

 リウマチ引き起こす免疫細胞、必須酵素を発見...新薬開発に期待/yomiDr. ヨミドクター/2016.09.29

 九州大などの研究グループは、細菌などから体を守る免疫細胞のひとつ「ヘルパーT細胞」が作られるのに、プロテインキナーゼD(PKD)という酵素が必須であることを発見した、と発表した。

 ヘルパーT細胞は本来異物を排除する役割を果たすが、異常に働いて正常な細胞を攻撃すると関節リウマチなどの自己免疫疾患を引き起こすプロテインキナーゼDの働きを阻害することでヘルパーT細胞の異常な免疫反応を抑えられれば、新たな治療につながる可能性がある。英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」(電子版)に27日掲載された。

 研究グループは、プロテインキナーゼDを持たないマウスをつくることに成功。このマウスでは、将来ヘルパーT細胞になる細胞が著しく少ないことを発見した。

 山崎晶・九大生体防御医学研究所教授(免疫学)は「今回の研究成果が、自己免疫疾患全般に効果を発揮する新薬の開発につながることを期待したい」としている。


 かつては、"対症療法" としてしか対応ができず、一生その痛みと症状悪化とを背負うものと見なされていた "リウマチ(関節リウマチ)" も、現在、根本治療法に値する "抗体医薬" の飛躍的進展 ―― 【 参照 】 岸本忠三、中嶋 彰 著『新・現代免疫ものがたり 「抗体医薬」と「自然免疫」』 2009.03.20,講談社 ―― によって、"ほぼ完全治癒に近い症状改善!寛解 [かんかい])" も可能になった、と評価されている。  上記記事での新しい研究成果もまた、効果的な新薬開発につながる、のではと期待される...... (2016.10.02)













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