"医師過剰" の推計(2033年に需給均衡後、40年には供給が需要を約1・8万人も上回る ... 厚労省)がある一方で、各分野での専門医の不足が警戒されているようだ。
◆ 参照 当誌過去の "専門医 不足" 関連記事
(1) <"がんへの不安" が蔓延しているとさえ言われる現在である。 が、その "病理診断" を担う専門医が不足気味となっており、今後が憂慮されている......> ( "病理診断"、取り違え防げ!誤摘出事故受け学会が指針!人員不足、遠隔支援も視野!/当誌 2016.08.22 )
(2) <がんが疑われる組織や細胞を、顕微鏡などを使って悪性か良性かを診断するのは病理医の仕事だ。......病理診断に頼る場面が増える一方、その担い手には黄色信号がともる> ( "病理医"不足! "がんが疑われる組織や細胞の悪性/良性診断医"の不足、黄色信号が!/当誌 2016.07.30 )
(3) <認知症の人を早期に診断し、適切な治療や介護が受けられるようにする「認知症初期集中支援チーム」......全国の自治体の17・6%にとどまること> ( "認知症初期支援"わずか 17% にとどまる現状!核となる専門医不足でチーム設置遅れ!/当誌 2015.11.02 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 産科医7年ぶり減少...高リスク出産増で「危機的状況」/yomiDr. ヨミドクター/2016.10.13 は、 <2009年以降微増してきた産科医の数が、今年7年ぶりに減少したことが日本産婦人科医会の調査でわかった。 高齢出産などでリスクの高いケースが増え、産科医不足解消が求められる中、同医会では「危機的な状況。医師の診療科や地域の偏在への対策が必要だ」としている。 同医会は毎年1月時点での産科医数を全国調査している。09年の7290人から15年には8264人に増えたが、今年は8244人と前年に比べて20人減少した> と報じている。
<......安全に出産できる体制を維持するには、毎年新たに産科医になる研修医が470~500人必要と同医会は試算。11年は450人に増えたが、その後は減り続けて昨年は364人となり、高齢などによる退職者数を補い切れなかった。 同医会は、医師国家試験合格後の臨床研修の中で必修だった産婦人科が10年度から選択科目になったことなどが、響いていると分析。今後、〈1〉女性医師が妊娠・出産した後に復職しやすい環境作り〈2〉臨床研修での産婦人科の再必修化――などを目指す> とある。
産科医7年ぶり減少...高リスク出産増で「危機的状況」/yomiDr. ヨミドクター/2016.10.13
2009年以降微増してきた産科医の数が、今年7年ぶりに減少したことが日本産婦人科医会の調査でわかった。
高齢出産などでリスクの高いケースが増え、産科医不足解消が求められる中、同医会では「危機的な状況。医師の診療科や地域の偏在への対策が必要だ」としている。
同医会は毎年1月時点での産科医数を全国調査している。09年の7290人から15年には8264人に増えたが、今年は8244人と前年に比べて20人減少した。
安全に出産できる体制を維持するには、毎年新たに産科医になる研修医が470~500人必要と同医会は試算。11年は450人に増えたが、その後は減り続けて昨年は364人となり、高齢などによる退職者数を補い切れなかった。
同医会は、医師国家試験合格後の臨床研修の中で必修だった産婦人科が10年度から選択科目になったことなどが、響いていると分析。今後、〈1〉女性医師が妊娠・出産した後に復職しやすい環境作り〈2〉臨床研修での産婦人科の再必修化――などを目指す。
時代環境の変化で生じている各専門医への需要が満たされず、不足気味となることは、医療現場での "リスクの高まり!" へとつながる。 とりわけ、この国の将来がかかっている "出産" へのリスクが懸念される事態は、避けられて然るべきであろう...... (2016.10.15)
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