各方面に話題を提供し続けている "がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」" は、当初、"皮膚がんの一種「メラノーマ」" の治療薬としてスタートしている。 その後、"肺がん" や "腎細胞がん" などにも適用を拡大しているという。
◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ" 関連記事
(1) がん免疫薬オプジーボの効き目を採血で判別!「9型ヘルパーT細胞」の量測定!(京大)/当誌 2016.10.25
(2) がん新薬、副作用とみられる"心筋炎"で1人死亡!また"オプジーボ"による副作用死亡!/当誌 2016.10.21
(3) 国の設定による"薬価"揺らぐ?高額新薬、欧米は半値以下 がん治療の「オプジーボ」!/当誌 2016.10.08
(4) 高額な肺がんなどの"がん治療薬オプジーボ"!財務省、臨時に価格引き下げ求める方針!/当誌 2016.10.03
(5) 米製薬大手BMS、抗がん剤「オプジーボ」治験で幅広い肺がんに効果確認できず! と/当誌 2016.08.08
(6) 免疫の働き利用の新しい仕組みのがん治療薬「オプジーボ」、"腎細胞がん"に適用拡大!/当誌 2016.08.07
今回注目する下記引用サイト記事 : がん治療薬「オプジーボ」 皮膚血管肉腫に効果か 京大チーム/産経 WES/2016.11.10 - 01:00 は、 <がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)が、難治性の肉腫「皮膚血管肉腫(CAS)」の患者に効果がある可能性を確認したと、京都大大学院医学研究科の大塚篤司・院内講師らの研究チームが10日付の国際科学誌に発表した> と報じている。
<......CASは高齢者の顔や頭部に発症する悪性腫瘍。研究チームによると、手術や抗がん剤、放射線の治療方法があるが、病気発見から5年後の生存率は約1割と低い難病とされている。 今回の研究では、国内9施設にいるCAS患者106人を調査。腫瘍細胞にタンパク質「PD-L1」が発現しつつ、腫瘍の周りにある免疫細胞にタンパク質「PD-1」も発現している患者は、他の患者に比べ、寿命が長かった。 PD-L1とPD-1が結合すると免疫細胞の働きが低下するが、オプジーボはこの結合を阻害して免疫を活発化し、腫瘍への攻撃力を高める働きがある> とある。
がん治療薬「オプジーボ」 皮膚血管肉腫に効果か 京大チーム/産経 WES/2016.11.10 - 01:00
がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)が、難治性の肉腫「皮膚血管肉腫(CAS)」の患者に効果がある可能性を確認したと、京都大大学院医学研究科の大塚篤司・院内講師らの研究チームが10日付の国際科学誌に発表した。
CASは高齢者の顔や頭部に発症する悪性腫瘍。研究チームによると、手術や抗がん剤、放射線の治療方法があるが、病気発見から5年後の生存率は約1割と低い難病とされている。
今回の研究では、国内9施設にいるCAS患者106人を調査。腫瘍細胞にタンパク質「PD-L1」が発現しつつ、腫瘍の周りにある免疫細胞にタンパク質「PD-1」も発現している患者は、他の患者に比べ、寿命が長かった。
PD-L1とPD-1が結合すると免疫細胞の働きが低下するが、オプジーボはこの結合を阻害して免疫を活発化し、腫瘍への攻撃力を高める働きがある。
現時点、<難治性の肉腫「皮膚血管肉腫(CAS)」の患者に効果がある可能性を確認した> という事実しか分からないが、<病気発見から5年後の生存率は約1割と低い難病> とされる、そんな "CAS" に対する治療効果がありだとすれば、今後に期待を寄せたい...... (2016.11.12)
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