開発当初に治療対象とされていたがん以外のがんにも "治療効果あり" と確認されるに至る "抗がん剤" は、これまでにもあった。 また、こうしたケースを見出すために、"遺伝子情報ネットワーク" が活用されることも一般化しつつあるようだ。
今回注目する下記引用サイト記事 : 分子標的薬、一部肺がんに有効/yomiDr. ヨミドクター/2016.11.09 は、 <国立がん研究センターは8日、まれな遺伝子の異常で起こる肺がん患者に対し、がん細胞を狙い撃つ分子標的薬の一種「バンデタニブ」を投与する臨床試験(治験)を行い、治療の有効性を初めて確認したと発表した。バンデタニブは甲状腺がんなどに使われている薬で、こうした肺がん治療についても今後、国に承認申請される見通しだ> と報じている。
<......同センターは、全国のがん専門医療機関が、がん患者の遺伝子情報を集めて一元化したネットワークを活用。RETという遺伝子の異常が原因とみられる発生頻度が低いタイプの肺がん患者34人を特定した。このうち19人にバンデタニブを投与した結果、9人で大幅に腫瘍が縮小するなど、薬の有効性が確認された> とある。
分子標的薬、一部肺がんに有効/yomiDr. ヨミドクター/2016.11.09
国立がん研究センターは8日、まれな遺伝子の異常で起こる肺がん患者に対し、がん細胞を狙い撃つ分子標的薬の一種「バンデタニブ」を投与する臨床試験(治験)を行い、治療の有効性を初めて確認したと発表した。バンデタニブは甲状腺がんなどに使われている薬で、こうした肺がん治療についても今後、国に承認申請される見通しだ。
同センターは、全国のがん専門医療機関が、がん患者の遺伝子情報を集めて一元化したネットワークを活用。RETという遺伝子の異常が原因とみられる発生頻度が低いタイプの肺がん患者34人を特定した。このうち19人にバンデタニブを投与した結果、9人で大幅に腫瘍が縮小するなど、薬の有効性が確認された。
上記記事で注目すべき点は、当該のがん治療薬が、"遺伝子異常" に焦点を合わせたものであるということであろう。 ここから、この治療薬の有効性が期待できる <まれな遺伝子の異常で起こる肺がん患者> つまり、<RETという遺伝子の異常が原因とみられる発生頻度が低いタイプの肺がん患者34人が特定> され、臨床試験で確認されたということになるわけだ...... (2016.11.10)
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