「アルツハイマー型」認知症の罹患者は増加の一途を辿っている一方、症状の進行を遅らせる "抗認知症薬" はあっても、より効果的な治療薬が乏しいというのが、厳しい現状のようである。
◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー 薬" 関連記事
(1) 血管の壁越え脳に薬剤!「J―Brain Cargo(Jブレインカーゴ)」!神経疾患に応用期待!/当誌 2016.11.21
(2) 「アルツハイマー型」認知症!"進行遅らせる"一方、"副作用が出る"場合もある治療薬!/当誌 2016.11.02
(3) "認知症"治療・予防薬、新薬の登場は?早くて2020年ごろと想定されるも簡単ではない!/当誌 2016.02.03
今回注目する下記引用サイト記事 : <東北大>アルツハイマー 脳の糖尿病説実証/河北新報 ONLINE NEWS/2016.11.22 は、 <東北大大学院薬学研究科の福永浩司教授(神経薬理学)らの研究グループは、アルツハイマー型認知症に効く最新治療薬「メマンチン」の、これまで知られていなかった働きを解明したと発表した。「アルツハイマー病は脳で起きる糖尿病ではないか」とする仮説を実証する成果だという> と報じている。
<......研究グループは、マウスの脳に電気刺激を与える実験で、細胞からカリウムの排出を抑制する働きがメマンチンにあることを突き止めた。
脳神経細胞でカリウムの排出が滞ると、その作用で細胞がカルシウムを取り入れ始める。流入したカルシウムが細胞内の記憶分子を活性化させ、記憶を改善させるという。
メマンチンはこれまで、脳神経細胞の過剰興奮を抑えることでアルツハイマー病に効果があると考えられてきた。
また、糖尿病のマウスにメマンチンを投与した結果、高血糖状態が改善した。膵臓(すいぞう)の細胞でもカリウムの排出を抑制、カルシウムが流入してインスリンの分泌が活性化したとみられる。
実験を主導した森口茂樹講師(神経薬理学)は「仮説が実証されたことで新しい治療薬の開発が期待できる」と話す> とある。
<東北大>アルツハイマー 脳の糖尿病説実証/河北新報 ONLINE NEWS/2016.11.22
東北大大学院薬学研究科の福永浩司教授(神経薬理学)らの研究グループは、アルツハイマー型認知症に効く最新治療薬「メマンチン」の、これまで知られていなかった働きを解明したと発表した。「アルツハイマー病は脳で起きる糖尿病ではないか」とする仮説を実証する成果だという。
研究グループは、マウスの脳に電気刺激を与える実験で、細胞からカリウムの排出を抑制する働きがメマンチンにあることを突き止めた。
脳神経細胞でカリウムの排出が滞ると、その作用で細胞がカルシウムを取り入れ始める。流入したカルシウムが細胞内の記憶分子を活性化させ、記憶を改善させるという。
メマンチンはこれまで、脳神経細胞の過剰興奮を抑えることでアルツハイマー病に効果があると考えられてきた。
また、糖尿病のマウスにメマンチンを投与した結果、高血糖状態が改善した。膵臓(すいぞう)の細胞でもカリウムの排出を抑制、カルシウムが流入してインスリンの分泌が活性化したとみられる。
実験を主導した森口茂樹講師(神経薬理学)は「仮説が実証されたことで新しい治療薬の開発が期待できる」と話す。
「メマンチン」が持つ働きによって、<脳神経細胞でカリウムの排出が滞ると、その作用で細胞がカルシウムを取り入れ始める。流入したカルシウムが細胞内の記憶分子を活性化させ、記憶を改善させる> という "積極的な治療効果" の期待し得る点が実に頼もしい...... (2016.11.24)
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