今回注目する下記引用サイト記事 : 患者の骨と一体化促進 CNFで人工骨補塡材、大王製紙など開発成功/愛媛新聞/2016.12.01 は、 <大王製紙(四国中央市)は30日、植物由来の新素材・セルロースナノファイバー(CNF)を利用して、骨の欠けた部分などを補う「人工骨補塡(ほてん)材」の開発に成功したと発表した。CNFを原料に使うことで従来より微細な穴の多い人工骨になり、患者自身の骨と一体化する「自家骨化」の促進などが見込まれるという> と報じている。
<......CNFは木材などの植物繊維をナノメートル(ナノは10億分の1)単位の幅までほぐした極細素材。人工骨は、医療機器製造・販売の福山医科(千葉市)と千葉工業大(千葉県習志野市)との共同研究で開発に成功した。 人工骨の原料であるリン酸カルシウムに凝集力の強いCNFを混ぜると、乾燥や成形が簡単になることに加え、熱を加えて固める「焼結」過程でCNFが消失し、人工骨に微細な穴が開く「多孔質化」することを発見した。 原料に気泡剤を添加して穴を開ける従来の「発泡法」では、微小な穴の比率「開気孔率」が30%程度だったが、CNFを利用した今回の製法では43~53%まで上昇。患者の細胞や血液が穴に入ることで「自家骨化」しやすくなるほか、薬剤を穴に詰めることで治療効果の上昇も期待できるという。 大王製紙は今回の研究成果について「リン酸カルシウム以外の材料でも多孔質化の効果を確認できており、今後もCNFの用途展開を進めていきたい」とコメントしている> とある。
患者の骨と一体化促進 CNFで人工骨補塡材、大王製紙など開発成功/愛媛新聞/2016.12.01
大王製紙(四国中央市)は30日、植物由来の新素材・セルロースナノファイバー(CNF)を利用して、骨の欠けた部分などを補う「人工骨補塡(ほてん)材」の開発に成功したと発表した。CNFを原料に使うことで従来より微細な穴の多い人工骨になり、患者自身の骨と一体化する「自家骨化」の促進などが見込まれるという。
CNFは木材などの植物繊維をナノメートル(ナノは10億分の1)単位の幅までほぐした極細素材。人工骨は、医療機器製造・販売の福山医科(千葉市)と千葉工業大(千葉県習志野市)との共同研究で開発に成功した。
人工骨の原料であるリン酸カルシウムに凝集力の強いCNFを混ぜると、乾燥や成形が簡単になることに加え、熱を加えて固める「焼結」過程でCNFが消失し、人工骨に微細な穴が開く「多孔質化」することを発見した。
原料に気泡剤を添加して穴を開ける従来の「発泡法」では、微小な穴の比率「開気孔率」が30%程度だったが、CNFを利用した今回の製法では43~53%まで上昇。患者の細胞や血液が穴に入ることで「自家骨化」しやすくなるほか、薬剤を穴に詰めることで治療効果の上昇も期待できるという。
大王製紙は今回の研究成果について「リン酸カルシウム以外の材料でも多孔質化の効果を確認できており、今後もCNFの用途展開を進めていきたい」とコメントしている。
"人工骨補塡材" にとっては、まさに <患者自身の骨と一体化する「自家骨化」> こそが最大の課題であったのだと思われる。 そのために、"CNF" を原料とすることで <人工骨に微細な穴が開く「多孔質化」すること> が発見/活用されるに至った...... (2016.12.03)
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