"新薬開発(創薬)" にあたっては、当然のことながら、臨床試験に至るまでに、動物実験など種々の検査が行われている。 そして、そのひとつとして、"iPS細胞" 由来の細胞を用いた検査も試みられるようになっている。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 治療薬研究" 関連記事
○ <"iPS細胞" 技術の応用は、"再生医療" 分野のみならず、"難病" のしくみ解明研究や、難病向け治療薬研究と "創薬" の研究 に貢献していることは、以下の ◆ 参照 当誌過去の "患者の細胞" 関連記事 からも了解できる......> ( 患者の細胞由来"iPS細胞"を使い、難病"脊髄小脳変性症"解明と新薬開発に迫る!(理研)/当誌 2016.11.03 )
今回注目する下記引用サイト記事 : ヒトiPS由来の心筋細胞、薬の毒性評価に有用/日本経済新聞/2016.12.07 - 04:00 は、 <国立医薬品食品衛生研究所の関野祐子薬理部長らは新薬候補物質の毒性を事前に調べる研究に、ヒトiPS細胞から作った心臓の細胞が有用だと確認した。細胞の拍動や薬剤に対する反応などが、約5000人の心電図から得られた特性とほぼ一致した。新薬開発の効率化やコスト低減などに役立つ成果で、米オンライン科学誌プロスワンに7日掲載される> と報じている。
<......新薬候補は人に投与した際に致死性の不整脈などを起こさないか、事前に詳しく調べる必要がある。現在は動物実験などで調べている物質の毒性をiPS細胞を使ってより正確に確認できれば、臨床試験などに進んでから開発を中止するケースが減る。創薬の成功率も高まる。 研究チームはヒトiPS細胞から心筋細胞を作り、拍動や電気的な活動、薬剤を振りかけた際の変化などを観察した。その結果、米国で心電図から得られたデータとほぼ一致したという。 ヒトiPS細胞から作った心筋細胞で毒性を評価する手法は有望とされ研究開発が進んでいる。科学的に有用だと示したのは初めてという> とある。
ヒトiPS由来の心筋細胞、薬の毒性評価に有用/日本経済新聞/2016.12.07 - 04:00
国立医薬品食品衛生研究所の関野祐子薬理部長らは新薬候補物質の毒性を事前に調べる研究に、ヒトiPS細胞から作った心臓の細胞が有用だと確認した。細胞の拍動や薬剤に対する反応などが、約5000人の心電図から得られた特性とほぼ一致した。新薬開発の効率化やコスト低減などに役立つ成果で、米オンライン科学誌プロスワンに7日掲載される。
新薬候補は人に投与した際に致死性の不整脈などを起こさないか、事前に詳しく調べる必要がある。現在は動物実験などで調べている物質の毒性をiPS細胞を使ってより正確に確認できれば、臨床試験などに進んでから開発を中止するケースが減る。創薬の成功率も高まる。
研究チームはヒトiPS細胞から心筋細胞を作り、拍動や電気的な活動、薬剤を振りかけた際の変化などを観察した。その結果、米国で心電図から得られたデータとほぼ一致したという。
ヒトiPS細胞から作った心筋細胞で毒性を評価する手法は有望とされ研究開発が進んでいる。科学的に有用だと示したのは初めてという。
<現在は動物実験などで調べている物質の毒性をiPS細胞を使ってより正確に確認できれば、臨床試験などに進んでから開発を中止するケースが減る。創薬の成功率も高まる> という側面が、何よりも期待されることとなる...... (2016.12.09)
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