"がん緩和ケア" は、一方では重視されつつあるとともに、相変わらず "終末期のケア" と混同、誤解されてもいるのが実情だと言える。
今回注目する下記引用サイト記事 : がん緩和ケア、拠点病院以外でも充実を 厚労省検討会/朝日新聞 - apital/2017.01.03 - 16:44 は、 <厚生労働省の有識者検討会は、がん患者の苦痛や不安を和らげる「緩和ケア」の現状と課題、今後の方向性について、「議論の整理」として報告書にまとめた。国が今年の夏にも策定する次期がん対策推進基本計画の参考にされる。全国に約400ある「がん診療連携拠点病院」以外の病院でも広く緩和ケアを受けられる体制作りなどを求めている> と報じている。
<......報告書によると、がん患者の約4割は拠点病院以外の病院で入院治療を受けているが、医師や看護師らでつくる「緩和ケアチーム」の設置は約1割にとどまる。また、医療従事者の理解不足のため、がん診断時から緩和ケアを提供することが不十分で、いまだに終末期のケアと誤解されている、という。 このため、今後の方向性として、一般の病院の医師らへの研修の充実や、拠点病院を中心に「地域緩和ケア連携協議会」を2次医療圏ごとに立ち上げ、在宅医らも含めて地域全体で緩和ケアを推し進める体制づくりなどを求めている。 また、治療法や療養場所だけでなく生活や仕事なども含め、患者が適切に意思決定ができるよう、様々な専門家らによる相談支援の強化も求めた。
■がん緩和ケアの今後の方向性について
・拠点病院以外の病院でも、医師に研修をして提供体制を充実させるべき
・拠点病院を中心に「地域緩和ケア連携協議会」を検討すべき
・緩和ケアの質を評価する指標や基準を確立すべき。患者体験調査や遺族調査なども定期的に実施すべき
・大学などで実習を組み込んだ実践的なプログラムを充実すべき
・がんだけでなく循環器疾患なども対象に加えるべき
(竹野内崇宏)> とある。
がん緩和ケア、拠点病院以外でも充実を 厚労省検討会/朝日新聞 - apital/2017.01.03 - 16:44
厚生労働省の有識者検討会は、がん患者の苦痛や不安を和らげる「緩和ケア」の現状と課題、今後の方向性について、「議論の整理」として報告書にまとめた。国が今年の夏にも策定する次期がん対策推進基本計画の参考にされる。全国に約400ある「がん診療連携拠点病院」以外の病院でも広く緩和ケアを受けられる体制作りなどを求めている。
報告書によると、がん患者の約4割は拠点病院以外の病院で入院治療を受けているが、医師や看護師らでつくる「緩和ケアチーム」の設置は約1割にとどまる。また、医療従事者の理解不足のため、がん診断時から緩和ケアを提供することが不十分で、いまだに終末期のケアと誤解されている、という。
このため、今後の方向性として、一般の病院の医師らへの研修の充実や、拠点病院を中心に「地域緩和ケア連携協議会」を2次医療圏ごとに立ち上げ、在宅医らも含めて地域全体で緩和ケアを推し進める体制づくりなどを求めている。
また、治療法や療養場所だけでなく生活や仕事なども含め、患者が適切に意思決定ができるよう、様々な専門家らによる相談支援の強化も求めた。
■がん緩和ケアの今後の方向性について
・拠点病院以外の病院でも、医師に研修をして提供体制を充実させるべき
・拠点病院を中心に「地域緩和ケア連携協議会」を検討すべき
・緩和ケアの質を評価する指標や基準を確立すべき。患者体験調査や遺族調査なども定期的に実施すべき
・大学などで実習を組み込んだ実践的なプログラムを充実すべき
・がんだけでなく循環器疾患なども対象に加えるべき
(竹野内崇宏)
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
「~べき」論で示された内容に、どこまで期待できるのか、というシビァな見方もあり得よう。 ただ、これだけ "がん人口が増大している現状!" からすれば、"がんによる苦痛・苦悩" のただ中で必死に生きている "多くのがん患者の実感" に寄り添う、という未来! しかあり得ないと思われるのだが...... (2017.01.06)
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