脳の免疫細胞「ミクログリア」を使った脳梗塞に対する新たな細胞療法を開発!(新潟大)

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 脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳の神経細胞が死んでしまう病気で、後遺症が出ることも多い> という "定説" のもと、とかく "悲観的" な受けとめのなされるのか゜ "脳梗塞" である。

 ◆ 参照 当誌過去の "脳梗塞" 関連記事

  <兵庫医科大(兵庫県西宮市)のグループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見し、それを採取、培養して移植することで、脳梗塞で死んでしまった脳細胞を再生させる研究を始めた。......> ( "脳梗塞で死んだ細胞"を再生!事件現場(?)の"iSC細胞"で!兵庫医科大、定説覆す!/当誌 2017.01.07


 今回注目する下記引用サイト記事脳梗塞の新たな細胞療法開発 新潟大脳研の研究グループ/新潟日報/2017.02.17 は、  <新潟大脳研究所の金沢雅人助教(41)=神経内科学=らの研究グループは、脳の免疫細胞ミクログリア」を使った脳梗塞に対する新たな細胞療法を開発した。薬剤を使わず、免疫細胞を刺激することで血管や神経の再生をもたらす善玉化」ができると確認できた。脳梗塞のラットに投与し、症状が改善する効果が認められたという> と報じている。

 <......研究グループが英科学誌(電子版)に14日発表した。リスクが少ない脳梗塞治療法を模索していた金沢助教らは、脳内にある細胞ミクログリアに着目。この細胞は脳の炎症を引き起こし攻撃する悪玉と、炎症を抑え神経再生につなげる善玉という二つの状態がある。  研究ではラットの脳からミクログリアを分離し、酸素とブドウ糖の濃度を短時間低下させる刺激を与え、善玉に変化することが分かった。  善玉化した細胞を脳梗塞のラットに投与すると、脳梗塞が起きた部位に入り込み、新しい血管を多く作ったり、脳梗塞の前段階で神経細胞の再生を促進したりすることが分かった=図参照=。  金沢助教は「自身の細胞を使うため、がん化などのリスクがない」と利点を強調する。「副作用をもたらす可能性のある薬剤を使わずに、善玉化できることを初めて発見した」とし、特許を出願している。  1、2年後をめどに、臨床研究情報センター(神戸市)と共に臨床試験をしたい考え。共同研究をした新大脳研の下畑享良准教授(49)=神経内科学=は「臨床試験までにミクログリアの投与のタイミングや必要な数など最適な条件を見極めたい。実用化も早いと考えている」と見通しを語った> とある。

 脳梗塞新たな細胞療法開発 新潟大脳研の研究グループ/新潟日報/2017.02.17

 新潟大脳研究所の金沢雅人助教(41)=神経内科学=らの研究グループは、脳の免疫細胞ミクログリア」を使った脳梗塞に対する新たな細胞療法を開発した。薬剤を使わず、免疫細胞を刺激することで血管や神経の再生をもたらす善玉化」ができると確認できた。脳梗塞のラットに投与し、症状が改善する効果が認められたという。

 研究グループが英科学誌(電子版)に14日発表した。リスクが少ない脳梗塞治療法を模索していた金沢助教らは、脳内にある細胞ミクログリアに着目。この細胞は脳の炎症を引き起こし攻撃する悪玉と、炎症を抑え神経再生につなげる善玉という二つの状態がある

 研究ではラットの脳からミクログリアを分離し、酸素とブドウ糖の濃度を短時間低下させる刺激を与え、善玉に変化することが分かった

 善玉化した細胞を脳梗塞のラットに投与すると、脳梗塞が起きた部位に入り込み、新しい血管を多く作ったり、脳梗塞の前段階で神経細胞の再生を促進したりすることが分かった=図参照=

 金沢助教は「自身の細胞を使うため、がん化などのリスクがない」と利点を強調する。「副作用をもたらす可能性のある薬剤を使わずに、善玉化できることを初めて発見した」とし、特許を出願している。

 1、2年後をめどに、臨床研究情報センター(神戸市)と共に臨床試験をしたい考え。共同研究をした新大脳研の下畑享良准教授(49)=神経内科学=は「臨床試験までにミクログリアの投与のタイミングや必要な数など最適な条件を見極めたい。実用化も早いと考えている」と見通しを語った。


 ◆ 関連参照記事
 ミクログリアは中枢神経系グリア細胞の一つで、中枢の免疫担当細胞として知られ、中枢神経系に存在する常在性マクロファージとも呼ばれる。アストロサイトやオリゴデンドロサイトなどとは異なり、胎生期卵黄嚢で発生する前駆細胞を起源とする。正常状態では脳や脊髄に点在し、細胞同士がお互いに重ならず分布している。ミクログリアは細長い突起を有し、それをダイナミックに動かし、シナプスや軸索等に接触させその機能を監視・調節していることが徐々に明らかになっている。病態時には、細胞体の肥大化や細胞増殖を伴い活性化状態となる。細胞膜受容体を含む様々な分子の発現を変化させ、病巣部への移動、ダメージを受けた細胞やアミロイドβタンパク質(Aβ)などの細胞外タンパク質の貪食、液性因子(炎症性因子、細胞障害性因子、栄養因子など)の産生放出を引き起こす。中枢神経系疾患のメカニズムに大きな役割を有しており、治療薬開発における有望なターゲットとして注目されている。>脳科学辞典:ミクログリア )


 善玉化した細胞を脳梗塞のラットに投与すると、脳梗塞が起きた部位に入り込み、新しい血管を多く作ったり、脳梗塞の前段階で神経細胞の再生を促進したりすることが分かった> とある。 ここから、"症状の改善" が見込めそうであり、脳梗塞に対する新たな治療法が期待される...... (2017.02.18)













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このページは、yasuo hiroseが2017年2月18日 00:01に書いたブログ記事です。

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