"免疫を高めてがんを治療する薬" の "効果予測" に関する研究が、いよいよ加速し始めた。
◆ 参照 当誌過去の "免疫薬の効果予測" 関連記事
○ <「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)など体の免疫を高めてがんを治療する薬について、投与前に効果の有無を予測できる指標(マーカー)を探す研究が2017年1月から始まる。薬価の高さで注目されるオプジーボだが、投与前に効果がある人を選ぶ方法は見つかっていない。このため、肺がんの遺伝子診断の全国ネットワークが、2年間で最大1000人の肺がん患者を対象に、がん細胞の遺伝子の変化などと薬の効き方の関係を分析する......> ( 免疫治療薬「オプジーボ」 "投与前に効果の有無が予測できる指標"を探す研究の開始!/当誌 2017.01.03 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 国立がんセンター、免疫薬の効果予測 100機関と協力/日本経済新聞 電子版/2017.02.27 - 0:02 は、 <国立がん研究センターはこのほど、国内の約100の医療機関などと協力し、病原体から身を守る免疫を高めてがんを治療する薬について、効果の有無を投与前に見極めるための研究を始めた。約1000人の肺がん患者で遺伝子を解析、効果を予測する指標を見つける。こうしたがん免疫薬は高額なため、効く患者に投与できるようにし、医療費抑制に役立てる> と報じている。
<......対象は、免疫細胞の表面にあるPD―1や、がん細胞に現れるPD―L1というたんぱく質に働きかけるタイプのがん免疫薬。国内では、小野薬品工業の「オプジーボ」や米メルク子会社が販売する「キイトルーダ」などがあり、複数社が新薬開発を進めている。ただ、いずれも価格は高く、薬代は年間に1000万円を大幅に上回る。 プロジェクトでは、患者のがん組織を集めて遺伝子を解析し、PD―L1の量や遺伝子の変異を調べる。効果があった患者となかった患者の特徴を分析し、治療効果との関係を見極める指標を作る。効かない患者への無駄な投与を防ぐことで副作用を抑える効果も期待できる。 免疫治療薬はがん患者の2~3割に治療効果があるとされる。効く人では長期間効果が続くが、どの患者に効くか事前に予測できない。また、いつまで使い続けるべきなのか基準がなく、薬代が膨らむ恐れが指摘されている> とある。
国立がんセンター、免疫薬の効果予測 100機関と協力/日本経済新聞 電子版/2017.02.27 - 0:02
国立がん研究センターはこのほど、国内の約100の医療機関などと協力し、病原体から身を守る免疫を高めてがんを治療する薬について、効果の有無を投与前に見極めるための研究を始めた。約1000人の肺がん患者で遺伝子を解析、効果を予測する指標を見つける。こうしたがん免疫薬は高額なため、効く患者に投与できるようにし、医療費抑制に役立てる。
対象は、免疫細胞の表面にあるPD―1や、がん細胞に現れるPD―L1というたんぱく質に働きかけるタイプのがん免疫薬。国内では、小野薬品工業の「オプジーボ」や米メルク子会社が販売する「キイトルーダ」などがあり、複数社が新薬開発を進めている。ただ、いずれも価格は高く、薬代は年間に1000万円を大幅に上回る。
プロジェクトでは、患者のがん組織を集めて遺伝子を解析し、PD―L1の量や遺伝子の変異を調べる。効果があった患者となかった患者の特徴を分析し、治療効果との関係を見極める指標を作る。効かない患者への無駄な投与を防ぐことで副作用を抑える効果も期待できる。
免疫治療薬はがん患者の2~3割に治療効果があるとされる。効く人では長期間効果が続くが、どの患者に効くか事前に予測できない。また、いつまで使い続けるべきなのか基準がなく、薬代が膨らむ恐れが指摘されている。
こうした "がん治療薬" の "効果予測" は、"医療費抑制" に一定の効果を持つに違いないが、"薬効の有無については自身が試したい" とする患者の心境!もまた看過できないのではなかろうか...... (2017.02.28)
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