"がん" と "遺伝子変異" との "不可分な関係" は、もはや、周知の事実として受けとめられている。
◆ 参照 当誌過去の "がん,遺伝子変異" 関連記事
○ <肝臓がんは、がん細胞で起きている遺伝子の変異の種類によって六つのグループに分類でき、それぞれ治療のしやすさに大きな違いがあるとの研究結果を、理化学研究所や国立がん研究センターなどのチームが......> ( "肝臓がん"、再発や転移に差!遺伝子変異で6分類!がんの性質に合った治療に役立つ!/当誌 2016.04.13 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 肝がんリスク高める遺伝子特定 名古屋市立大学など/新聞社/2017.02.09 - 00:03 は、 <「TLL1」という遺伝子に変異があると、C型肝炎の治療後に肝臓がんになるリスクが2.37倍になることを、名古屋市立大や東京大などの研究チームが8日までに突き止め、米学会誌電子版に発表した。リスクの高い患者を絞り込んで、がんの早期発見や治療につながると期待される> と報じている。
<......C型肝炎はC型肝炎ウイルスの感染によって発症し、悪化すると肝硬変や肝臓がんになる。チームによると、国内には150万人の患者がいるとされ、薬剤でウイルスを取り除く治療後も、一部の人はがんになることが知られていた。 チームは治療後にがんになった253人を含む患者942人の遺伝子を解析。TLL1に変異があるとがんになりやすく、高齢の人ではリスクがさらに高かった。 肝臓は過食や炎症などの刺激でコラーゲン線維を作り、線維が蓄積するとがんになりやすい。人間の細胞やラットを使った実験から、TLL1が線維の生成に深く関わっていることも分かった。 名古屋市立大の田中靖人教授(肝臓学)は「TLL1は糖尿病など他の疾患が原因の肝臓がんにも関係しているかもしれない。メカニズム解明や治療法の開発につなげたい」と話した。〔共同〕> とある。
肝がんリスク高める遺伝子特定 名古屋市立大学など/新聞社/2017.02.09 - 00:03
「TLL1」という遺伝子に変異があると、C型肝炎の治療後に肝臓がんになるリスクが2.37倍になることを、名古屋市立大や東京大などの研究チームが8日までに突き止め、米学会誌電子版に発表した。リスクの高い患者を絞り込んで、がんの早期発見や治療につながると期待される。
C型肝炎はC型肝炎ウイルスの感染によって発症し、悪化すると肝硬変や肝臓がんになる。チームによると、国内には150万人の患者がいるとされ、薬剤でウイルスを取り除く治療後も、一部の人はがんになることが知られていた。
チームは治療後にがんになった253人を含む患者942人の遺伝子を解析。TLL1に変異があるとがんになりやすく、高齢の人ではリスクがさらに高かった。
肝臓は過食や炎症などの刺激でコラーゲン線維を作り、線維が蓄積するとがんになりやすい。人間の細胞やラットを使った実験から、TLL1が線維の生成に深く関わっていることも分かった。
名古屋市立大の田中靖人教授(肝臓学)は「TLL1は糖尿病など他の疾患が原因の肝臓がんにも関係しているかもしれない。メカニズム解明や治療法の開発につなげたい」と話した。
〔共同〕
<「TLL1」という遺伝子に変異があると、C型肝炎の治療後に肝臓がんになるリスクが2.37倍になる> という研究成果から、 <リスクの高い患者を絞り込んで、がんの早期発見や治療> へとつなげようと考えられている。 とにかく、"がんの早期発見" が期待される...... (2017.02.10)
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