つい先日、"C型肝炎" とその "救済措置" から漏れている人たちが少なくない現状に関心を向けたばかりである。 ところが、同種の病気である "B型肝炎" についても、"救済措置" としての給付金を受給している人の比率が極めて低いのが現状だという。
◆ 参照 当誌過去の "C型肝炎" 関連記事
○ <手術で止血用の血液製剤「フィブリノゲン」などを投与され、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染したと推定される全国の約1万人のうち、国による救済措置を受けていない人が約7千人に上ることが、国や製薬会社に損害賠償を求めている薬害訴訟の名古屋弁護団などの調べで分かった。提訴して感染が証明されれば、1200万~4千万円の給付金が支払われるが、これまでに原告となったのは3千人余り。大勢が救済されないまま、来年1月15日の提訴期限が迫っている......> ( "C型肝炎" 7000人が未救済!薬害訴訟(血液製剤"フィブリノゲン")、来年1月提訴期限!/当誌 2017.03.16 )
今回注目する下記引用サイト記事 : B型肝炎給付金、受給1割未満 特措法5年、救済に遅れ/共同通信/2017.03.18 - 09:22 は、 <集団予防接種の注射器使い回しによるB型肝炎ウイルス感染者のうち、救済目的の特別措置法施行から5年が経過した今年1月末時点で、国との和解手続きを経て給付金の受給資格を得た人は約2万6千人だったことが18日、分かった。推計の給付対象者は45万人で、1割にも満たない現状が判明> と報じている。
<......症状がなく感染に気付かない人が多いほか、手続きに時間がかかるケースも増えており、国は検査費助成や担当職員の増員など対応を急ぐ。 集団予防接種での注射器使い回しは国が禁じた1988年まで40年続けられ、この間にB型肝炎ウイルスへの感染が拡大した> とある。
B型肝炎給付金、受給1割未満 特措法5年、救済に遅れ/共同通信/2017.03.18 - 09:22
集団予防接種の注射器使い回しによるB型肝炎ウイルス感染者のうち、救済目的の特別措置法施行から5年が経過した今年1月末時点で、国との和解手続きを経て給付金の受給資格を得た人は約2万6千人だったことが18日、分かった。推計の給付対象者は45万人で、1割にも満たない現状が判明。症状がなく感染に気付かない人が多いほか、手続きに時間がかかるケースも増えており、国は検査費助成や担当職員の増員など対応を急ぐ。
集団予防接種での注射器使い回しは国が禁じた1988年まで40年続けられ、この間にB型肝炎ウイルスへの感染が拡大した。
"B型肝炎" は、"B型肝炎ウイルス(HBV)" の感染が原因で起こる肝炎であり、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなる。慢性化した場合は、"肝硬変、肝臓癌" へ進行することもある、とされる。該当するリスクを懸念する人は、検査を受けることが求められる...... (2017.03.20)
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