"がん免疫療法"(オプジーボもその一種)が、その注目度と期待度とを高め続けている。
◆ 参照 当誌過去の "免疫細胞" 関連記事
○ <ヒトの免疫細胞の一種「(キラー)T細胞」を一度、人工多能性幹細胞(iPS細胞)にした上で、これらを再生/増殖して再び患者の体に戻してがん治療に役立てようとするアプローチ> ( iPS細胞 "がん殺傷免疫細胞"を作製成功!(京大ウイルス・再生医科学研究所グループ)/当誌 2016.11.23 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 次世代療法で血液がん治験...自治医大病院など/YOMIURI ONLINE/2017.03.25 は、 <自治医科大病院やバイオ関連企業のタカラバイオ(本社・滋賀県草津市)などは、遺伝子を改変してがんへの攻撃力を高めた免疫細胞で、血液のがん「急性リンパ性白血病」の重症患者を治療する臨床試験(治験)を、2017年度から始める。次世代のがん治療法で、海外の臨床試験では高い治療効果が報告されており、20年度の薬事承認を目指す> と報じている。
<......この治療では、患者から取り出した免疫細胞に、人工的な遺伝子を加え、白血病細胞の「目印」となるたんぱく質を認識できるようにし、目印を狙って攻撃できるようにする。そして、この免疫細胞を大量に増やし、患者の体内に戻す。 治験は、急性リンパ性白血病の再発患者など既存の治療が行えない重症の成人二十数人を対象に計画。 今年1月、自治医科大病院を含む、三重大病院、東京大医科学研究所病院など6施設で治験を行う計画が、薬の承認審査を行う独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」に提出された。計画は認められ、現在は自治医科大病院などで患者募集を始めており、4月以降に治療を始める予定だ> とある。
次世代療法で血液がん治験...自治医大病院など/YOMIURI ONLINE/2017.03.25
自治医科大病院やバイオ関連企業のタカラバイオ(本社・滋賀県草津市)などは、遺伝子を改変してがんへの攻撃力を高めた免疫細胞で、血液のがん「急性リンパ性白血病」の重症患者を治療する臨床試験(治験)を、2017年度から始める。次世代のがん治療法で、海外の臨床試験では高い治療効果が報告されており、20年度の薬事承認を目指す。
この治療では、患者から取り出した免疫細胞に、人工的な遺伝子を加え、白血病細胞の「目印」となるたんぱく質を認識できるようにし、目印を狙って攻撃できるようにする。そして、この免疫細胞を大量に増やし、患者の体内に戻す。
治験は、急性リンパ性白血病の再発患者など既存の治療が行えない重症の成人二十数人を対象に計画。
今年1月、自治医科大病院を含む、三重大病院、東京大医科学研究所病院など6施設で治験を行う計画が、薬の承認審査を行う独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」に提出された。計画は認められ、現在は自治医科大病院などで患者募集を始めており、4月以降に治療を始める予定だ。
"がん免疫療法" は、がん細胞を攻撃する "免疫細胞" をどう働かせるのか、どう調達するのか、が課題だとされる。
特に、どう調達するのかに関しては、外部から注入する場合には膨大な量が必要となるため "高コスト" になりかねない。 この点で、<患者から取り出した免疫細胞に、人工的な遺伝子を加え......> とあるところから "自前のものの培養" と見受けられ、"コスト面" が気になるところだ...... (2017.03.28)
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