"がんが疑われる組織や細胞を、顕微鏡などを使って悪性か良性かを診断する" のは、"病理医" の仕事だ。 ところが、こうした "病理診断" に頼る場面が増え続ける一方で、その "病理医" が不足!する、という深刻な問題が生まれているようである。
◆ 参照 当誌過去の "病理診断" 関連記事
(1) 時代環境が要請する各専門医が不足気味となる! 高リスク出産増下での"産科医"不足!/当誌 2016.10.15
(2) "病理診断"、取り違え防げ!誤摘出事故受け学会が指針!人員不足、遠隔支援も視野!/当誌 2016.08.22
(3) "病理医"不足! "がんが疑われる組織や細胞の悪性/良性診断医"の不足、黄色信号が!/当誌 2016.07.30
今回注目する下記引用サイト記事 : 病理学会など、がん診断画像をデジタル化 病院で共有/日本経済新聞/2017.04.16 - 23:34 は、 <日本病理学会など3学会と国立情報学研究所などはがんの診断画像をデジタル化し、全国の病院で共有できるシステム作りを始めた。遠隔地の専門家に画像を見てもらい、がんのタイプなどの判定で助言を得られるようにする。AI(人工知能)と組み合わせ、がんの悪性度などの判断に必要な時間の短縮や精度の向上も目指す。3~5年かけて完成させる> と報じている。
<......日本病理学会、日本消化器内視鏡学会、日本医学放射線学会がそれぞれ診断画像のデジタルデータベースを整備する。個人を特定できなくする処理や画像管理、AIによる解析などの技術開発は国立情報学研究所の協力を得る。日本医療研究開発機構の事業の一環だ。 将来は3学会のシステムの共通化も目指す。病理診断用のがん組織をスキャナーでデジタル化したものや、内視鏡、コンピューター断層撮影装置(CT)の診断画像を総合し症状と関連づけて分析できるようにする。がんの成長や転移を素早くとらえるのに生かす。 中小の病院などでは病理診断に携わる医師が不足しており、データベースや支援システムの必要度が高い。病理学会は今年度、東京大学病院など23病院の協力を得て約11万症例分のデジタル画像を集め、使いやすく整理する。クラウドで画像データを他病院と共有したりAIを活用したりすれば、がんの見落としなどを防ぎやすくなる> とある。
病理学会など、がん診断画像をデジタル化 病院で共有/日本経済新聞/2017.04.16 - 23:34
日本病理学会など3学会と国立情報学研究所などはがんの診断画像をデジタル化し、全国の病院で共有できるシステム作りを始めた。遠隔地の専門家に画像を見てもらい、がんのタイプなどの判定で助言を得られるようにする。AI(人工知能)と組み合わせ、がんの悪性度などの判断に必要な時間の短縮や精度の向上も目指す。3~5年かけて完成させる。
日本病理学会、日本消化器内視鏡学会、日本医学放射線学会がそれぞれ診断画像のデジタルデータベースを整備する。個人を特定できなくする処理や画像管理、AIによる解析などの技術開発は国立情報学研究所の協力を得る。日本医療研究開発機構の事業の一環だ。
将来は3学会のシステムの共通化も目指す。病理診断用のがん組織をスキャナーでデジタル化したものや、内視鏡、コンピューター断層撮影装置(CT)の診断画像を総合し症状と関連づけて分析できるようにする。がんの成長や転移を素早くとらえるのに生かす。
中小の病院などでは病理診断に携わる医師が不足しており、データベースや支援システムの必要度が高い。病理学会は今年度、東京大学病院など23病院の協力を得て約11万症例分のデジタル画像を集め、使いやすく整理する。クラウドで画像データを他病院と共有したりAIを活用したりすれば、がんの見落としなどを防ぎやすくなる。
<中小の病院などでは病理診断に携わる医師が不足> とあるのは事実に間違いなかろうが、そうだとして、上記記事のシステムは、これらの現状にどの程度フィットしたかたちで運用されるのか、それが問われることになる...... (2017.04.19)
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