治療薬の "不適切な投与" (投薬ミス)が後を絶たない。 "命に関わる問題" であるだけに、慎重な対応が求められる。 中には、"在庫処理" のために行われた処方まであるというから許し難い。
◆ 参照 当誌過去の "不適切な投与" 関連記事
○ <統合失調症などの患者6人に対し、本来は必要のないパーキンソン病の治療薬を投与していたことが17日、病院への取材で分かった。病院側は同日記者会見し「薬の期限切れが迫ったことが投与のきっかけ」と在庫処理が理由だったと説明した> ( "在庫処理"の目的で不要な薬投与! 統合失調症患者にパーキンソン病の治療薬を投与!/当誌 2017.03.19 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 投薬ミスで年4兆円超損害 WHO、半減目指す は、 <【ジュネーブ=共同】 世界保健機関(WHO)は29日、投薬ミスによる損害が世界で年間420億ドル(約4兆7千億円)に上るとの試算を明らかにし、今後5年間で全ての国で投薬ミスによる損害を半減させる取り組みを開始したと発表した> と報じている。
<......ミスは医療従事者の疲労やスタッフ不足、訓練の不十分、さらに患者の知識不足などが原因で、いずれも防止可能と強調した。 特に誤って使用した場合、害となる危険性の高い薬の取り扱いや、さまざまな疾患で複数の投薬を受けている患者の扱いが鍵になるとして各国に早期の対策を求めた。 WHOのチャン事務局長は「投薬ミスに伴う出費は莫大かつ不必要なものだ。ミスの防止は人命を救うだけでなく医療費削減にもなる」と訴えた> とある。
投薬ミスで年4兆円超損害 WHO、半減目指す/新聞社/2017.03.30 - 10:58
【ジュネーブ=共同】 世界保健機関(WHO)は29日、投薬ミスによる損害が世界で年間420億ドル(約4兆7千億円)に上るとの試算を明らかにし、今後5年間で全ての国で投薬ミスによる損害を半減させる取り組みを開始したと発表した。
WHOは薬の処方や服用のミスに伴う損害は各国で報告されていると指摘し、米国だけでも年間130万人が被害に遭っていると説明。世界の損害額は医療費の1%に当たるとみられるという。
ミスは医療従事者の疲労やスタッフ不足、訓練の不十分、さらに患者の知識不足などが原因で、いずれも防止可能と強調した。
特に誤って使用した場合、害となる危険性の高い薬の取り扱いや、さまざまな疾患で複数の投薬を受けている患者の扱いが鍵になるとして各国に早期の対策を求めた。
WHOのチャン事務局長は「投薬ミスに伴う出費は莫大かつ不必要なものだ。ミスの防止は人命を救うだけでなく医療費削減にもなる」と訴えた。
医療に占める "投薬" の割合がますます増大している昨今では、その "不適切な投与による被害・損害" も拡大している。 法的制裁をも含めたあらゆる角度からのより慎重な対応が求められる...... (2017.04.01)
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