"がん幹細胞"が死滅しても、通常がん細胞が"先祖返り"で復活!大腸がんで発見!(慶大)

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 従来、がん転移・再発には、がん幹細胞が深く関係している、と考えられ、これを標的として死滅させることががん組織根絶に繋がると見なされてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん幹細胞" 関連記事

 (1) <......がん幹細胞自分自身を複製し続け、がん細胞も生み出すとされるが、人のがん組織では詳しく観察できていなかった。手術で取り出したがん組織は体外で培養が難しいためだ。  チームは、患者から取り出した大腸がんの組織を独自の技術で培養。さらに、ゲノム編集技術でがん幹細胞に手を加え、この細胞が分裂した「子孫」にあたる細胞が特定の条件で光るようにした。すると、一つの細胞が分裂して増え、約1カ月後には子孫の細胞ががん組織の大部分を占めたことが確認された。また、子孫にあたる細胞ががん幹細胞に「先祖返り」することがあることもわかった......> ( "がん幹細胞"分裂の観察に成功!人の細胞で初!がん根治の新薬開発に期待!(慶大など)/当誌 2017.04.02

 (2) <......従来の抗がん剤は、腫瘍を縮小することはできたが、「がん幹細胞」はポンプのようなタンパク質により薬剤を細胞の外に排出し、冬眠したような状態で長期間潜み続けるため、根絶が難しかった。  さらに、がん幹細胞は自己複製能(自分と同じ細胞を作る能力)と高い造腫瘍性(腫瘍を作る能力)を持ち、少数でも残存していると腫瘍を再構築できるため、再発の原因にもなっている......> ( 大腸がん幹細胞を抑制 がん細胞を根絶できる化合物!実用化目指す!(がん研/理研など)/当誌 2016.09.14


 今回注目する下記引用サイト記事幹細胞死滅でも復活=大腸がんで発見-慶大/時事ドットコム/2017.04.08 - 15:48 は、  <大腸がんで転移や再発の原因となる幹細胞だけを死滅させても、幹細胞が生み出した寿命の短い細胞が先祖返りして復活すると、慶応大医学部の佐藤俊朗准教授らが8日までに発表した。
 近年、幹細胞を標的とする新薬の開発が進んでいるが、完全に治すには既存の治療薬と組み合わせる必要があるという。論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された> と報じている。


 <......大腸は正常な状態でも、幹細胞と寿命の短い細胞がある。幹細胞は自らも増殖を続けながら短寿命の細胞を生み出すが、短寿命の細胞は増殖できない。2種類の細胞ではそれぞれ特有の遺伝子が働いている。  佐藤准教授らは、患者から採取した大腸がん細胞を立体的に培養し、幹細胞に特有の「LGR5」遺伝子が働くと緑色の蛍光で識別<できるようにした上で、マウスに移植した。  特殊な薬剤で幹細胞だけを死滅させると、がん組織の増大が止まったが、薬剤投与をやめると幹細胞が再び出現し、増大し始めた。観察の結果、幹細胞が生み出した短寿命の細胞が先祖返りし、幹細胞に戻ったことが原因と分かったという> とある。

 幹細胞死滅でも復活大腸がんで発見-慶大/時事ドットコム/2017.04.08 - 15:48

 大腸がんで転移や再発の原因となる幹細胞だけを死滅させても、幹細胞が生み出した寿命の短い細胞が先祖返りして復活すると、慶応大医学部の佐藤俊朗准教授らが8日までに発表した。
 近年、幹細胞を標的とする新薬の開発が進んでいるが、完全に治すには既存の治療薬と組み合わせる必要があるという。論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
 大腸は正常な状態でも、幹細胞と寿命の短い細胞がある。幹細胞は自らも増殖を続けながら短寿命の細胞を生み出すが、短寿命の細胞は増殖できない。2種類の細胞ではそれぞれ特有の遺伝子が働いている
 佐藤准教授らは、患者から採取した大腸がん細胞を立体的に培養し、幹細胞に特有の「LGR5」遺伝子が働くと緑色の蛍光で識別<できるようにした上で、マウスに移植した。
 特殊な薬剤で幹細胞だけを死滅させると、がん組織の増大が止まったが、薬剤投与をやめると幹細胞が再び出現し、増大し始めた。観察の結果、幹細胞が生み出した短寿命の細胞が先祖返りし、幹細胞に戻ったことが原因と分かったという。 (2017/04/08-15:48)


 "がん" の 根絶と根治は、"がん幹細胞" の 死滅で終結するわけではない、という。 がんのしたたかさは、<幹細胞だけを死滅させると、がん組織の増大は止まる> ものの、<幹細胞が生み出した短寿命の細胞が先祖返りし、幹細胞に戻る> といったまるでゾンビにも似た "サバイバル・ループ!" が起こり得る、というのである...... (2017.04.10)













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