"がんの早期発見/早期治療" という考え方をさらに推し進めるなら、"がん(細胞)化" 直前、または "初期のがん細胞" の段階での予防対策をどうするかということになる。 現に、そうした研究も始められている。
◆ 参照 当誌過去の "初期のがん細胞" 関連記事
○ <......北大遺伝子病制御研究所の研究チームは26日、初期段階のがんの治療や予防に役立つ低分子化合物を見つけることに成功したと発表した。この低分子化合物を、初期のがん細胞の周辺にある正常な細胞に加えることで、がん細胞を排除する能力が高まるという。......人間の身体には少数の変異を持つ「がん前段階」の細胞が存在するが、それを予防的に排除する治療法は見つかっておらず、今回の発見で、薬によるがんの予防を実用化できる可能性が出てきた。......> ( "前がん細胞"の排除を高める化学物質(VC1―8)を発見!がん予防薬の開発に期待!(北大)/当誌 2015.11.04 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん細胞排除の仕組み解明 北大など研究チーム/どうしんウェブ/2017.04.18 - 08:02 は、 <北大遺伝子病制御研究所などの研究チームが17日、がん化し始めたばかりの細胞が正常な細胞に排除される仕組みの一部を解明したと発表した。マウスを使った実験で、正常な細胞に取り囲まれたがん細胞の代謝機能が変化したことを確認した。がんの予防薬の開発につながる可能性がある。研究論文は同日、英国科学雑誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」電子版で公表された> と報じている。
<......研究チームの中心的役割を担う同研究所の藤田恭之教授(分子腫瘍)は2009年、がん発生の超初期段階で、がん細胞が正常な細胞層に押し出されて死ぬ現象を突き止めた。ただ、詳しい仕組みは分かっていなかった。 ―― 以下略 ――> とある。
がん細胞排除の仕組み解明 北大など研究チーム/どうしんウェブ/2017.04.18 - 08:02
北大遺伝子病制御研究所などの研究チームが17日、がん化し始めたばかりの細胞が正常な細胞に排除される仕組みの一部を解明したと発表した。マウスを使った実験で、正常な細胞に取り囲まれたがん細胞の代謝機能が変化したことを確認した。がんの予防薬の開発につながる可能性がある。研究論文は同日、英国科学雑誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」電子版で公表された。
研究チームの中心的役割を担う同研究所の藤田恭之教授(分子腫瘍)は2009年、がん発生の超初期段階で、がん細胞が正常な細胞層に押し出されて死ぬ現象を突き止めた。ただ、詳しい仕組みは分かっていなかった。 ―― 以下略 ――
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
冒頭の "初期のがん細胞" 関連記事の頃の進捗では、<がん発生の超初期段階で、がん細胞が正常な細胞層に押し出されて死ぬ現象を突き止めた。ただ、詳しい仕組みは分かっていなかった> にとどまっていたようだ。それが、今回 "仕組みの解明" へと一段と踏み込んだ模様である。 今後の<がんの予防薬の開発> が期待される...... (2017.04.20)
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