"「万能細胞」=iPS細胞" との認識が一般化する中で、「万能細胞」という点では同様ある "ES細胞(胚性幹細胞)" が、"再生医療" 分野で再注目され始めている。
◆ 参照 当誌過去の "ES細胞" 関連記事
(1) 再生医療に用いるための"胚性幹細胞(ES細胞)"を作製する計画、厚労省に申請!(京大)/当誌 2017.04.04
(2) <受精卵を壊して作るES細胞は生命倫理上の議論があり、臨床研究向けの作製が国の指針で禁止されてきたが、2014年の新指針策定で認められた。一方、北米や英国では、目の難病などを治療するためES細胞を使う臨床試験が約50件実施されている。血液などに遺伝子を導入して作るiPS細胞はがん化の懸念があり、再生医療への応用ではES細胞のほうが安心と考える研究者もいる。......> ( "ES細胞"の作製拠点作り、都内・京都に2施設 ―― ES細胞の実用化を加速させる狙い!/当誌 2016.03.30 )
今回注目する下記引用サイト記事 : ES細胞 医療目的で 京大申請、国内初の作製/毎日新聞/2017.04.20 は、 <再生医療に使うためのヒトES細胞(胚性幹細胞)を作製する計画を京都大のチームが厚生労働省に申請し、同省の専門委員会で19日、審査が始まった。承認されれば、医療目的でのES細胞の作製は国内初となる。 ES細胞はiPS細胞(人工多能性幹細胞)同様、さまざまな組織に変化する能力を持つが、受精卵を必要とするため倫理面などに課題がある。末盛博文・京大准教授らの計画では、不妊治療で不要となった受精卵の提供を受け、10年で約20種類の細胞を作製する> と報じている。
<......iPS細胞に加え、医療用のES細胞をそろえることで、再生医療の本格化に備える。末盛准教授は「安全性により配慮しながら作製したい」と話している。京大は02年に文部科学省の承認を受け、基礎研究用のES細胞を作製してきた。 基礎研究用のES細胞を作製している国立成育医療研究センターも、近く医療目的での計画を申請する予定。 【荒木涼子】> とある。
ES細胞 医療目的で 京大申請、国内初の作製/毎日新聞/2017.04.20
再生医療に使うためのヒトES細胞(胚性幹細胞)を作製する計画を京都大のチームが厚生労働省に申請し、同省の専門委員会で19日、審査が始まった。承認されれば、医療目的でのES細胞の作製は国内初となる。
ES細胞はiPS細胞(人工多能性幹細胞)同様、さまざまな組織に変化する能力を持つが、受精卵を必要とするため倫理面などに課題がある。末盛博文・京大准教授らの計画では、不妊治療で不要となった受精卵の提供を受け、10年で約20種類の細胞を作製する。
iPS細胞に加え、医療用のES細胞をそろえることで、再生医療の本格化に備える。末盛准教授は「安全性により配慮しながら作製したい」と話している。京大は02年に文部科学省の承認を受け、基礎研究用のES細胞を作製してきた。
基礎研究用のES細胞を作製している国立成育医療研究センターも、近く医療目的での計画を申請する予定。
【荒木涼子】
基礎研究用のES細胞の作製が、いよいよ、再生医療目的でのES細胞の作製の段階へと移行することになりそうだ...... (2017.04.21)
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