<PTSDの治療は、患者が避けていたトラウマ記憶を呼び起こし脳が学習しながら克服する方法が用いられるが、期間が3カ月ほどかかり、つらい記憶を繰り返し思い出す精神的負担も大きい> とある辛い現状から、大きな一歩が踏み出せることになるのか......。
今回注目する下記引用サイト記事 : PTSD 睡眠中、音聞かせ軽減 筑波大チーム 投薬、苦痛ない治療へ/茨木新聞 クロスアイ/2017.04.14 は、 <災害や暴力などで心の傷を負って発症する心的外傷後ストレス障害(PTSD)について、睡眠中にトラウマに関連した音を聞かせることでトラウマの記憶を弱めることがマウスの実験で確かめられ、筑波大などのチームが13日までに英科学誌に発表した。PTSDの新たな治療法の開発につながると期待される> と報じている。
<......チームは、箱に入れた睡眠中のマウスに特定の音を聞かせ電気ショックを与える実験を繰り返した。マウスはこの後、音を聞かせるだけでおびえた反応を示した。ところが電気ショックを与えた後4時間以内に睡眠中のマウスに同じ音を聞かせたところ、24時間後、おびえた反応が弱まることが分かった。 浅い眠りのレム睡眠と、より深い眠りのノンレム睡眠を比べた結果、ノンレム睡眠中に音を聞かせた場合だけ、おびえた反応が弱まった。 PTSDの治療は、患者が避けていたトラウマ記憶を呼び起こし脳が学習しながら克服する方法が用いられるが、期間が3カ月ほどかかり、つらい記憶を繰り返し思い出す精神的負担も大きい。チームは患者に苦痛を与えず、トラウマ記憶がよみがえりやすい睡眠中に治療できる可能性が示されたとみている。 坂口昌徳准教授は「患者は一人一人のトラウマが異なる。実際に治療する場合は恐怖体験と結び付く音を見つけて聞かせることになる。投薬や特別な装置が必要ないのが利点になるのでは」と話した。 (綿引正雄)> とある。
PTSD 睡眠中、音聞かせ軽減 筑波大チーム 投薬、苦痛ない治療へ/茨木新聞 クロスアイ/2017.04.14
災害や暴力などで心の傷を負って発症する心的外傷後ストレス障害(PTSD)について、睡眠中にトラウマに関連した音を聞かせることでトラウマの記憶を弱めることがマウスの実験で確かめられ、筑波大などのチームが13日までに英科学誌に発表した。PTSDの新たな治療法の開発につながると期待される。
チームは、箱に入れた睡眠中のマウスに特定の音を聞かせ電気ショックを与える実験を繰り返した。マウスはこの後、音を聞かせるだけでおびえた反応を示した。ところが電気ショックを与えた後4時間以内に睡眠中のマウスに同じ音を聞かせたところ、24時間後、おびえた反応が弱まることが分かった。
浅い眠りのレム睡眠と、より深い眠りのノンレム睡眠を比べた結果、ノンレム睡眠中に音を聞かせた場合だけ、おびえた反応が弱まった。
PTSDの治療は、患者が避けていたトラウマ記憶を呼び起こし脳が学習しながら克服する方法が用いられるが、期間が3カ月ほどかかり、つらい記憶を繰り返し思い出す精神的負担も大きい。チームは患者に苦痛を与えず、トラウマ記憶がよみがえりやすい睡眠中に治療できる可能性が示されたとみている。
坂口昌徳准教授は「患者は一人一人のトラウマが異なる。実際に治療する場合は恐怖体験と結び付く音を見つけて聞かせることになる。投薬や特別な装置が必要ないのが利点になるのでは」と話した。
(綿引正雄)
上記記事での実験成果のような "催眠療法" が、ヒトの臨床現場でも効果を発揮することが期待される...... (2017.04.16)
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