"アルツハイマー病" 日本発技術で創薬に期待!原因物質(タウたんぱく質)抑制で新戦略

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 その要請と期待は計り知れないほど大きいとは言え、 "アルツハイマー病" に対する新薬の登場は、決して容易なことではなさそうである。

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病" 関連記事

  <......新薬が登場するのは、早くて2020年ごろと想定されていますが、簡単ではありません。生活習慣病対策や運動療法、減塩食事療法など、今やれることにしっかりと取り組みながら、新薬の開発、発売を待ちましょう......> ( "認知症"治療・予防薬、新薬の登場は?早くて2020年ごろと想定されるも簡単ではない!/当誌 2016.02.03


 今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマー、日本連合で創薬 原因物質抑制で新戦略/日本経済新聞/2017.04.30 - 21:09 は、  <アルツハイマー病早期発見や治療を目指し、国内の研究機関が連携して新たな研究を始めた。量子科学技術研究開発機構(量研機構)や順天堂大学、学習院大学などが協力し、原因物質の一つタウたんぱく質を狙った新薬や検査法を開発する。国際的に創薬は失敗続きで、新たな研究戦略が求められている。日本発の技術の実現を目指す> と報じている。

 <......患者の脳には特徴的な変化が起こる。 1つは、たんぱく質「アミロイドベータ」が蓄積したシミのようなものができる2つ目は、タウたんぱく質たまって繊維状の固まりができるこれらの結果、神経細胞が死んで脳の萎縮が起こる。  国内機関が新たなターゲットと注目したのがタウたんぱく質だ。量研機構や順天堂大、学習院大などは「タウコンソーシアム」を昨年設立した。日本発の治療薬と診断法の開発を目指す。エーザイなどの企業とも協力内容の話し合いを進めている。動物実験や評価方法の基準を作り、各機関の研究を参考にできる環境づくりを目指す。  学習院大学の高島明彦教授らは、タウたんぱく質の蓄積を抑える物質を見つけた構造の似たパーキンソン病薬「ドロキシドパ」を使い、医師主導の臨床試験を順天堂大学で昨秋から始めた。  アルツハイマー病ではないが、遺伝的にタウたんぱく質がたまりやすい患者など13人に投与する。試験期間は約1年。蓄積を抑える効果を確かめる。   コンソーシアムタウたんぱく質の蓄積を調べる診断法も開発する。新薬の効果を詳細に調べるには状態を可視化する技術が欠かせない。  量研機構放射線医学総合研究所はタウに結合する薬剤の出す放射線を陽電子放射断層撮影装置(PET)で測る手法を開発した。検査事業などに使える性能の診断用の物質を作った。技術供与先の台湾のベンチャー企業が先行して、米国での小規模な臨床試験で脳に届く様子を調べた。  量研機構はこの物質の性能評価法を決めるため、3月から人での研究を始めた。今年度内にも臨床試験を始める計画だ。日本医科大学や東京都健康長寿医療センターなどで実施を検討している。  アルツハイマー病の創薬が難しいのは、詳細な仕組みが不明なためだ。アミロイドベータとタウたんぱく質以外に目標になる有力な物質が見つからない手探りの状況だが、タウたんぱく質の研究が一段と進めばメカニズムの解明に役立つ。  2000年代、アミロイドベータを狙った新薬候補などが次々と登場したが、成功しなかった。米国研究製薬工業協会が15年に公表した報告によると、1998~2014年で臨床試験をした127剤のうち4剤しか実用化しなかった。  アルツハイマー病は認知症の6~8割を占める。世界で約3000万人の患者がいるといわれる。根本的な治療法はない> とある。

 アルツハイマー日本連合で創薬 原因物質抑制で新戦略/日本経済新聞/2017.04.30 - 21:09

 アルツハイマー病早期発見や治療を目指し、国内の研究機関が連携して新たな研究を始めた。量子科学技術研究開発機構(量研機構)や順天堂大学、学習院大学などが協力し、原因物質の一つタウたんぱく質を狙った新薬や検査法を開発する。国際的に創薬は失敗続きで、新たな研究戦略が求められている。日本発の技術の実現を目指す

 患者の脳には特徴的な変化が起こる。 1つは、たんぱく質「アミロイドベータ」が蓄積したシミのようなものができる2つ目は、タウたんぱく質たまって繊維状の固まりができるこれらの結果、神経細胞が死んで脳の萎縮が起こる

 国内機関が新たなターゲットと注目したのがタウたんぱく質だ。量研機構や順天堂大、学習院大などは「タウコンソーシアム」を昨年設立した。日本発の治療薬と診断法の開発を目指す。エーザイなどの企業とも協力内容の話し合いを進めている。動物実験や評価方法の基準を作り、各機関の研究を参考にできる環境づくりを目指す。

 学習院大学の高島明彦教授らは、タウたんぱく質の蓄積を抑える物質を見つけた構造の似たパーキンソン病薬「ドロキシドパ」を使い、医師主導の臨床試験を順天堂大学で昨秋から始めた。

 アルツハイマー病ではないが、遺伝的にタウたんぱく質がたまりやすい患者など13人に投与する。試験期間は約1年。蓄積を抑える効果を確かめる

 コンソーシアムタウたんぱく質の蓄積を調べる診断法も開発する。新薬の効果を詳細に調べるには状態を可視化する技術が欠かせない。

 量研機構放射線医学総合研究所はタウに結合する薬剤の出す放射線を陽電子放射断層撮影装置(PET)で測る手法を開発した。検査事業などに使える性能の診断用の物質を作った。技術供与先の台湾のベンチャー企業が先行して、米国での小規模な臨床試験で脳に届く様子を調べた。

 量研機構はこの物質の性能評価法を決めるため、3月から人での研究を始めた。今年度内にも臨床試験を始める計画だ。日本医科大学や東京都健康長寿医療センターなどで実施を検討している。

 アルツハイマー病の創薬が難しいのは、詳細な仕組みが不明なためだ。アミロイドベータとタウたんぱく質以外に目標になる有力な物質が見つからない手探りの状況だが、タウたんぱく質の研究が一段と進めばメカニズムの解明に役立つ

 2000年代、アミロイドベータを狙った新薬候補などが次々と登場したが、成功しなかった。米国研究製薬工業協会が15年に公表した報告によると、1998~2014年で臨床試験をした127剤のうち4剤しか実用化しなかった。

 アルツハイマー病は認知症の6~8割を占める。世界で約3000万人の患者がいるといわれる。根本的な治療法はない


 アルツハイマー病の創薬が難しいのは、詳細な仕組みが不明なためだ。アミロイドベータとタウたんぱく質以外に目標になる有力な物質が見つからない手探りの状況だが、タウたんぱく質の研究が一段と進めばメカニズムの解明に役立つ> とあるが、上記の "コンソーシアム" での成果が待ち望まれる...... (2017.05.03)













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