昨日注目した記事も同様であったが、"データベース" の活用によって、"新たな抗がん剤の候補" を探索するというアプローチ( c.f. "スクリーニング" )が研究成果を上げつつあるようだ。
◆ 参照 当誌過去の "がん 新化合物" 関連記事
○ <......20万種類以上の化合物データベースの中からこのたんぱく質の働きだけを抑えそうなものをシミュレーションで探索。化合物を合成して実験を繰り返し、最も効果のある化合物を特定した。......> ( "膵臓がん"がかかわる遺伝子(Ras遺伝子)の変異を狙い撃つ、新化合物を開発!(九大)/当誌 2017.05.10 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 皮膚がん抑制物質発見、近畿大 新薬開発に期待/共同通信/2017.05.09 - 18:46 は、 <皮膚がんの一種の悪性黒色腫(メラノーマ)細胞の増殖を抑える新たな化合物を発見したと、近畿大の杉浦麗子教授(ゲノム創薬)のチームが9日、発表した。 がん化した細胞を標的に作用するため、正常な細胞への影響が少なく、副作用の少ない新規の抗がん剤開発につながる可能性があるとしている> と報じている。
<......チームは特定のメラノーマ細胞で、がん細胞の増殖に関わる酵素「MAPキナーゼ」の一種が異常に活性化している点に注目。 独自開発した化合物の探索システムを使い、MAPキナーゼの働きを調整できるものを調べた結果、「ACA―28」という化合物が見つかった> とある。
皮膚がん抑制物質発見、近畿大 新薬開発に期待/共同通信/2017.05.09 - 18:46
皮膚がんの一種の悪性黒色腫(メラノーマ)細胞の増殖を抑える新たな化合物を発見したと、近畿大の杉浦麗子教授(ゲノム創薬)のチームが9日、発表した。
がん化した細胞を標的に作用するため、正常な細胞への影響が少なく、副作用の少ない新規の抗がん剤開発につながる可能性があるとしている。
チームは特定のメラノーマ細胞で、がん細胞の増殖に関わる酵素「MAPキナーゼ」の一種が異常に活性化している点に注目。
独自開発した化合物の探索システムを使い、MAPキナーゼの働きを調整できるものを調べた結果、「ACA―28」という化合物が見つかった。
こうした "データベースの活用" による "新規の抗がん剤開発" が、文字通りの成果を生み出すことを、切に期待したいものである...... (2017.05.11)
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