"がん" と "免疫細胞" との関係については、"がん免疫療法/免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」" への注目度の高さからも窺えるように、がん治療研究の分野では、今や、目が離せないテーマとなっている。
今回注目する下記引用サイト記事 : がん 悪化原因の細胞を発見 治療薬に応用できる可能性/毎日新聞/2017.05.17 - 08:00 は、 <がんや腸炎などの病気を悪化させる原因となる白血球のもとになる細胞を発見したと、東京医科歯科大の樗木(おおてき)俊聡教授(免疫学)の研究チームが16日付米科学誌イミュニティ電子版に発表した。がんや潰瘍性大腸炎などの治療薬へ応用できる可能性があるという> と報じている。
<......白血球は本来、体を守る免疫機能を持つ細胞で、白血球の一種である「単球」は、細胞内で傷ついた組織や異物を取り除く働きをする。しかし、単球ががん細胞の中に入ると「TAM」という細胞に変化し、がん細胞の増殖を促して病状を悪化させることがわかっていた。一方、TAMのもととなる単球が、体内でどのように作られているかはわかっていなかった。 チームは、人のさい帯血や骨髄細胞から、単球を作るもとになる細胞を調べた。その結果、単球だけを数多く作り出す「cMoP」という細胞を発見した。樗木教授は「cMoPの働きを止めると単球が作られなくなり、その結果がん細胞の増殖や炎症の悪化を止められるかもしれない」と話した。 【斎藤有香】> とある。
がん 悪化原因の細胞を発見 治療薬に応用できる可能性/毎日新聞/2017.05.17 - 08:00
がんや腸炎などの病気を悪化させる原因となる白血球のもとになる細胞を発見したと、東京医科歯科大の樗木(おおてき)俊聡教授(免疫学)の研究チームが16日付米科学誌イミュニティ電子版に発表した。がんや潰瘍性大腸炎などの治療薬へ応用できる可能性があるという。
白血球は本来、体を守る免疫機能を持つ細胞で、白血球の一種である「単球」は、細胞内で傷ついた組織や異物を取り除く働きをする。しかし、単球ががん細胞の中に入ると「TAM」という細胞に変化し、がん細胞の増殖を促して病状を悪化させることがわかっていた。一方、TAMのもととなる単球が、体内でどのように作られているかはわかっていなかった。
チームは、人のさい帯血や骨髄細胞から、単球を作るもとになる細胞を調べた。その結果、単球だけを数多く作り出す「cMoP」という細胞を発見した。樗木教授は「cMoPの働きを止めると単球が作られなくなり、その結果がん細胞の増殖や炎症の悪化を止められるかもしれない」と話した。
【斎藤有香】
<白血球の一種である「単球」は、細胞内で傷ついた組織や異物を取り除く働きをする。しかし、単球ががん細胞の中に入ると「TAM」という細胞に変化し、がん細胞の増殖を促して病状を悪化させる> ところから、免疫細胞の「単球」の生成自体を抑制するのだという。
ここから、<単球だけを数多く作り出す「cMoP」という細胞を発見> するに至り、がんの悪化を防ぐためには、この「cMoP」の働きをを止めるべし、と考えられている...... (2017.05.19)
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