医療分野での "人工知能(AI)" 活用の動向は目を見張るものがある。 今後、同分野での進展は急加速するとともに、他分野での展開も拡大の一途を辿りそうな気配だ。
今回注目する下記引用サイト記事 : AIで診療や薬開発支援「20年度にも」 厚労省懇談会 野中良祐/朝日新聞/2017.06.27 - 19:56 は、 <医師の診療や薬の開発を支援する人工知能(AI)を2020年度に実用化できるとした報告書を、有識者でつくる厚生労働省の懇談会が27日、公表した。 報告書は、比較的早く実用化できる領域に、遺伝子を調べて効果的にがん治療などを進めるゲノム医療 ▽X線や内視鏡、皮膚科や眼科などで得られる画像を集約した診断支援 ▽問診や検査のデータを蓄積した治療支援 ▽ターゲットとなる分子を予測した薬の開発支援――の4分野をあげる> と報じている。
<......認知症診断や手術の支援・自動化は、長期的に取り組む分野とした。現場のニーズや関連のデータを集め、開発していく必要があるとしている。 一方、この分野のAIについて、人の業務を単純に置き換えるのではなく、人が判断を下すことや知識や技術を使いこなす必要性を指摘。「感情などデータではとらえきれないものも多く、AIだけでは患者が得られる満足感に限界がある」といった問題点をあげた。 20年度までにデータベースの構築や製薬企業とIT企業のマッチングを進めることや、診療を支援するAIが医師法や医薬品医療機器法上、どのように扱われるかを明確にすべきだとも指摘している。報告書を基に厚労省は、法解釈の整理や実用化に向けた検討を進める。 (野中良祐)> とある。
AIで診療や薬開発支援「20年度にも」 厚労省懇談会 野中良祐/朝日新聞/2017.06.27 - 19:56
医師の診療や薬の開発を支援する人工知能(AI)を2020年度に実用化できるとした報告書を、有識者でつくる厚生労働省の懇談会が27日、公表した。
報告書は、比較的早く実用化できる領域に、遺伝子を調べて効果的にがん治療などを進めるゲノム医療 ▽X線や内視鏡、皮膚科や眼科などで得られる画像を集約した診断支援 ▽問診や検査のデータを蓄積した治療支援 ▽ターゲットとなる分子を予測した薬の開発支援――の4分野をあげる。
認知症診断や手術の支援・自動化は、長期的に取り組む分野とした。現場のニーズや関連のデータを集め、開発していく必要があるとしている。
一方、この分野のAIについて、人の業務を単純に置き換えるのではなく、人が判断を下すことや知識や技術を使いこなす必要性を指摘。「感情などデータではとらえきれないものも多く、AIだけでは患者が得られる満足感に限界がある」といった問題点をあげた。
20年度までにデータベースの構築や製薬企業とIT企業のマッチングを進めることや、診療を支援するAIが医師法や医薬品医療機器法上、どのように扱われるかを明確にすべきだとも指摘している。報告書を基に厚労省は、法解釈の整理や実用化に向けた検討を進める。
(野中良祐)
現時点での "人工知能(AI)" の成果と限界とをしっかりと見据えた検討結果が報告されたかに窺える。 特に、<一方、この分野のAIについて、人の業務を単純に置き換えるのではなく、人が判断を下すことや知識や技術を使いこなす必要性を指摘> とある点などの慎重さには共感できる...... (2017.06.29)
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