マウスの実験で示された"既存胃薬"による"うつ病"の改善可能性! (岡山理大グループ)

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 先日注目した記事に、"既存の胃薬" で "うつ病" を改善させる、という実に興味深いものがあった。―― "うつ病"改善、鍵となる物質(タンパク質HPS105)特定!マウス実験で岡山理科大など!/当誌 2017.06.02 ――
 今回は、それよりも、いくらか詳細であるかと思われる記事に目を向けることとする。


 今回注目する下記引用サイト記事うつ病に関与のタンパク質特定 岡山理大グループ、マウスで実験/山陽新聞/2017.05.31 - 23:29 は、  <岡山理科大理学部の橋川直也講師(分子生物学)、橋川成美准教授(薬理学)らのグループは、うつ病に特殊なタンパク質「HSP105」が関与していることをマウスを使った実験で明らかにした。既存の胃薬を投与すると症状が抑えられることも分かり新たなうつ病の予防や治療法の開発につながる成果と期待される。論文が31日付の米科学誌電子版に掲載された> と報じている。

 <......グループは、体内の至る所に存在し、傷付いたタンパク質を修復したり、細胞を保護したりするタンパク質群が、うつ病に関わっているとみて研究熱などのストレスによって増える「熱ショックタンパク質(HSP)」と呼ばれるタンパク質群で、他のマウスから攻撃を受けストレスでうつ状態になったマウスを使って関連性を調べた。  その結果、うつ状態のマウスでは多くの種類があるHSPのうち「105」というタイプ脳内の一部で減少していた。HSPを増やす働きを持つ胃薬を経口投与すると、うつ症状の特徴である攻撃マウスに対する行動力の低下を抑えることができた。  さらに、HSP105は、うつ病など脳の神経疾患に関与することが知られている「脳由来神経栄養因子(BDNF)」というタンパク質の量を増やすことで、うつ症状を抑えている仕組みも突き止めた。  橋川直也講師は「既存薬であれば新薬の開発に比べて実用化へのハードルは低い。類似薬に同様の効果があるかや、どのような原因によるストレスに対して有効かなど、検討を重ねたい」と話している> とある。

 うつ病に関与のタンパク質特定 岡山理大グループ、マウスで実験/山陽新聞/2017.05.31 - 23:29

 岡山理科大理学部の橋川直也講師(分子生物学)、橋川成美准教授(薬理学)らのグループは、うつ病に特殊なタンパク質「HSP105」が関与していることをマウスを使った実験で明らかにした。既存の胃薬を投与すると症状が抑えられることも分かり新たなうつ病の予防や治療法の開発につながる成果と期待される。論文が31日付の米科学誌電子版に掲載された。

 グループは、体内の至る所に存在し、傷付いたタンパク質を修復したり、細胞を保護したりするタンパク質群が、うつ病に関わっているとみて研究熱などのストレスによって増える「熱ショックタンパク質(HSP)」と呼ばれるタンパク質群で、他のマウスから攻撃を受けストレスでうつ状態になったマウスを使って関連性を調べた

 その結果、うつ状態のマウスでは多くの種類があるHSPのうち「105」というタイプ脳内の一部で減少していた。HSPを増やす働きを持つ胃薬を経口投与すると、うつ症状の特徴である攻撃マウスに対する行動力の低下を抑えることができた

 さらに、HSP105は、うつ病など脳の神経疾患に関与することが知られている「脳由来神経栄養因子(BDNF)」というタンパク質の量を増やすことで、うつ症状を抑えている仕組みも突き止めた

 橋川直也講師は「既存薬であれば新薬の開発に比べて実用化へのハードルは低い。類似薬に同様の効果があるかや、どのような原因によるストレスに対して有効かなど、検討を重ねたい」と話している。


 冒頭の参照記事には、<テプレノンという胃薬にはHSP105増やす作用があり> とされているが、この "テプレノン" という成分を主成分とする "胃薬" が、"うつ病" の改善に効能を持っているならば、実に、画期的な発見と言うほかない...... (2017.06.05)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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