高額ながん治療薬"オプジーボ"の治療効果予測の実施については、各所から強く要請されてきた。 だが同時に、その実用化において、患者の小さくない負担(「生検」)などをどう避けるかといった課題が立ちはだかっていたのかもしれない。 できれば、"血液検査" 程度での簡便な効果予測検査で済まないのか、と。
今回注目する下記引用サイト記事 : オプジーボのがん治療効果を予測 年内に臨床研究 シスメックスと京大、不要な投与避ける/日本経済新聞/2017.06.04 - 02:00 は、 <血液検査機器世界最大手シスメックスは「オプジーボ」など免疫の働きを高めるタイプのがん治療薬が効くかどうか、事前に血液検査で予測する技術の臨床研究を近く始める方針だ。京都大学と共同で、3~4年内の実用化を目指す。オプジーボは高額なうえ効果が出る人が末期患者の2~3割に限られる。実用化されれば不必要な投与を避けられ、医療費抑制につながる可能性がある> と報じている。
<......小野薬品工業と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が開発したオプジーボは免疫細胞の働きを抑えるたんぱく質が機能しないように働きかけ、がん細胞への攻撃を促す仕組み。シスメックスと京大の本庶佑名誉教授らのグループはがん患者の血液に溶け込んでいる物質の種類や量を解析すれば薬の効果がどの程度表れるか予測できることを突き止めた。 京大から提供された患者の血液検体を使い、シスメックスが解析を担う。2017年中にも実際の患者を対象とした臨床研究を始める方針。オプジーボ以外の薬でも実用化をめざす。 従来は体の中からがん細胞を取り出す「生検」で分析していたが、患者の負担が重いうえ測定する医師の力量で判定が左右される問題もあった。新技術は客観的な数値で判断できるため、的確に予測できると見込む。 オプジーボは末期がん患者に劇的な治療効果が見込めるとして急速に普及が進んでいる。ただ薬価が高く、医療財政を圧迫するとの声は多い。2月に本来の改定時期を待たずに薬価が半分に引き下げられたが、体重60キログラムの患者が仮に1年間使い続けた場合、約1750万円かかるとされる。効果が出ないまま投与を続けるケースもあり、投与効果の予測や、投与をやめる時期を見極める手法の確立が求められている> とある。
オプジーボのがん治療効果を予測 年内に臨床研究 シスメックスと京大、不要な投与避ける/日本経済新聞/2017.06.04 - 02:00
血液検査機器世界最大手シスメックスは「オプジーボ」など免疫の働きを高めるタイプのがん治療薬が効くかどうか、事前に血液検査で予測する技術の臨床研究を近く始める方針だ。京都大学と共同で、3~4年内の実用化を目指す。オプジーボは高額なうえ効果が出る人が末期患者の2~3割に限られる。実用化されれば不必要な投与を避けられ、医療費抑制につながる可能性がある。
小野薬品工業と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が開発したオプジーボは免疫細胞の働きを抑えるたんぱく質が機能しないように働きかけ、がん細胞への攻撃を促す仕組み。シスメックスと京大の本庶佑名誉教授らのグループはがん患者の血液に溶け込んでいる物質の種類や量を解析すれば薬の効果がどの程度表れるか予測できることを突き止めた。
京大から提供された患者の血液検体を使い、シスメックスが解析を担う。2017年中にも実際の患者を対象とした臨床研究を始める方針。オプジーボ以外の薬でも実用化をめざす。
従来は体の中からがん細胞を取り出す「生検」で分析していたが、患者の負担が重いうえ測定する医師の力量で判定が左右される問題もあった。新技術は客観的な数値で判断できるため、的確に予測できると見込む。
オプジーボは末期がん患者に劇的な治療効果が見込めるとして急速に普及が進んでいる。ただ薬価が高く、医療財政を圧迫するとの声は多い。2月に本来の改定時期を待たずに薬価が半分に引き下げられたが、体重60キログラムの患者が仮に1年間使い続けた場合、約1750万円かかるとされる。効果が出ないまま投与を続けるケースもあり、投与効果の予測や、投与をやめる時期を見極める手法の確立が求められている。
「とりあえずは、試してみましょう......」では済まないのが "破格に高額なオプジーボ!"。 とすれば、<新技術は客観的な数値で判断できるため、的確に予測できる> と見込まれ、しかも簡便だとされる "血液検査" しかなさそうである...... (2017.06.06)
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