ヒトの体内には、発生した障害などを自律的に治す力が備わっている、と言われてきた。 "免疫機能" はその代表であるが、そのほかにも新たに様々な機能が注目されている。
◆ 参照 当誌過去の "アストロサイト" 関連記事
(1) iPSで脳血管の特徴を持ったモデル作製!中枢神経薬の効果予測に役立つ(京大グループ)/当誌 2017.02.26
(2) 脳の免疫細胞「ミクログリア」を使った脳梗塞に対する新たな細胞療法を開発!(新潟大)/当誌 2017.02.18
(3) 脳への"ニューロン幹細胞"移植に成功!死滅した脳細胞の置き換え可能性が示唆される!/当誌 2014.08.17
今回注目する下記引用サイト記事 : 山梨大、脳の"掃除屋"機能発見 脳梗塞治療に期待/共同通信/2017.06.22 - 18:15 は、 <脳細胞の一種が、脳梗塞後に損傷した神経細胞の断片を除去する"掃除屋"の役割を獲得することを山梨大の小泉修一教授(神経科学)らの研究グループが動物実験で突き止め22日、英科学誌の電子版に発表した。ダメージを受けた脳の回復に寄与しているとみられ、活動を高める医薬品の開発などが期待される> と報じている。
<......脳細胞は神経細胞の働きを助ける「アストロサイト」。脳梗塞の状態にしたマウスでは、1週間後をピークにアストロサイトがゆっくりと梗塞の起きた部位周辺に集まり、傷ついた神経細胞の断片やシナプスを取り込み、除去することが分かった> とある。
山梨大、脳の"掃除屋"機能発見 脳梗塞治療に期待/共同通信/2017.06.22 - 18:15
脳細胞の一種が、脳梗塞後に損傷した神経細胞の断片を除去する"掃除屋"の役割を獲得することを山梨大の小泉修一教授(神経科学)らの研究グループが動物実験で突き止め22日、英科学誌の電子版に発表した。ダメージを受けた脳の回復に寄与しているとみられ、活動を高める医薬品の開発などが期待される。
脳細胞は神経細胞の働きを助ける「アストロサイト」。脳梗塞の状態にしたマウスでは、1週間後をピークにアストロサイトがゆっくりと梗塞の起きた部位周辺に集まり、傷ついた神経細胞の断片やシナプスを取り込み、除去することが分かった。
脳の神経細胞組織は繊細であるため、不要物の蓄積は有害( c.f. アルツハイマー病のアミロイドベータしかり )となる。 その点で、上記記事にある "掃除屋" 機能を発揮する "脳細胞アストロサイト" は極めて貴重な存在だと言える...... (2017.06.24)
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