抗生物質の多くが効かなくなった "多剤耐性菌" の "院内感染" という最悪のケースは、国内でも既に発生し、報じられてもきた。
◆ 参照 当誌過去の "新型多剤耐性菌(CRE)" 関連記事
○ <ほとんど全ての抗菌薬が効かない多剤耐性菌「メタロβ(ベータ)ラクタマーゼ(MBL)産生菌」の院内感染が、国立病院機構大阪医療センター(大阪市中央区)で起きていたことがわかった。......MBL産生菌の種類が肺炎桿菌(かんきん)など4種類以上あることを確かめた。事情を知る感染症の専門家は「新型多剤耐性菌(CRE)による院内感染だ」と説明する。CREの大規模院内感染は国内では報告例がないという。> ( "新型"多剤耐性菌(CRE)か?! 院内感染110人/大阪医療センター 免疫低下患者は要警戒?!/当誌 2014.03.20 )
今回注目する下記引用サイト記事 : ① 北九州、3人死亡の病院長が陳謝 薬剤耐性菌感染/共同通信/2017.08.11 - 12:45 / ② 北九州、耐性菌に感染3人死亡 入院中の80~90代/共同通信/2017.08.10 - 20:24 は、 < ① 北九州市の東筑病院で多くの抗生物質が効かないカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)に感染した入院患者3人が死亡した問題で、早川知宏院長が11日に記者会見し「多大な迷惑をお掛けした」と陳謝した。再発防止に向け、医師や看護師による巡回の頻度を高めるなどの対策を新たに取ったことも明らかにした> と報じている。
<......東筑病院では、入院していた80~90代の男女4人がCREに感染し、男性2人と女性1人が肺炎で7月に死亡した。
② 北九州市の東筑病院は10日、80~90代の入院患者の男女4人が、多くの抗生物質が効かないカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)に感染し、このうち3人が死亡したと明らかにした。 病院によると、4人は2016年10月以降に感染が確認され、今年7月に3人が肺炎で相次ぎ死亡した。残りの1人の容体は安定しているという。死亡した3人のうち80代の男性2人は同病院での院内感染の疑いがあるとしている。 病院からの届け出を受け、北九州市保健所は4日に病院を立ち入り検査した。同病院は約190人が入院しており、市は「感染拡大防止を指導する」としている> とある。
北九州、3人死亡の病院長が陳謝 薬剤耐性菌感染/共同通信/2017.08.11 - 12:45
北九州市の東筑病院で多くの抗生物質が効かないカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)に感染した入院患者3人が死亡した問題で、早川知宏院長が11日に記者会見し「多大な迷惑をお掛けした」と陳謝した。再発防止に向け、医師や看護師による巡回の頻度を高めるなどの対策を新たに取ったことも明らかにした。
早川院長は、これまでも看護師らに手洗いを徹底し、菌が検出された患者を個室に移すといった対策を講じていたと説明。「結果的に対策が不十分だった」とした。
東筑病院では、入院していた80~90代の男女4人がCREに感染し、男性2人と女性1人が肺炎で7月に死亡した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
北九州、耐性菌に感染3人死亡 入院中の80~90代/共同通信/2017.08.10 - 20:24
北九州市の東筑病院は10日、80~90代の入院患者の男女4人が、多くの抗生物質が効かないカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)に感染し、このうち3人が死亡したと明らかにした。
病院によると、4人は2016年10月以降に感染が確認され、今年7月に3人が肺炎で相次ぎ死亡した。残りの1人の容体は安定しているという。死亡した3人のうち80代の男性2人は同病院での院内感染の疑いがあるとしている。
病院からの届け出を受け、北九州市保健所は4日に病院を立ち入り検査した。同病院は約190人が入院しており、市は「感染拡大防止を指導する」としている。
多くの抗生物質が効かないカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) による感染の恐さは、これを治療するための薬剤が希少(払底?)であることだ。 現在、緊急対策が講じられているようだが、とにかく"院内感染" 防止のための最大限の注意、警戒が必須だ...... (2017.08.13)
コメントする