日本では、「万能細胞」と言えば"iPS細胞" との認識が一般化している最近であるが、「万能細胞」という点では同様の "ES細胞(胚性幹細胞)" が、"再生医療" 分野で再注目され始めている。
◆ 参照 当誌過去の "ES細胞" 関連記事
(1) "万能細胞、どう使いこなすか"を考え、実用化競う時代!ES/iPS、再生医療で治験続々!/当誌 2017.08.15
(2) 生殖補助医療研究のための"受精卵作製"計画を、国に初の申請!大阪のクリニック!/当誌 2017.08.02
(3) 国内初、"医療目的"での"ES細胞"を作製する計画、京大のチーム、厚生労働省に申請!/当誌 2017.04.21
今回注目する下記引用サイト記事 : ES細胞で肝臓病赤ちゃん治療へ 治験本年度申請、国内初/共同通信/2017.08.27 - 19:20 は、 <体のさまざまな細胞になれる胚性幹細胞(ES細胞)を用いて重い肝臓病の赤ちゃんを治療する臨床試験(治験)の実施を、国立成育医療研究センター(東京)が本年度、国に申請する方針であることが27日分かった。実現すれば、ES細胞では国内初となる> と報じている。
<......治験は医師主導で、有毒なアンモニアを肝臓で分解できない「高アンモニア血症」の赤ちゃんが対象。国内の患者は年10人程度とみられる。重症患者は肝臓移植が必要だが、体重が6キロ程度にならないと手術が難しい。 このため、ES細胞から作った大量の肝細胞を肝臓に注入する方法を試みる> とある。
ES細胞で肝臓病赤ちゃん治療へ 治験本年度申請、国内初/共同通信/2017.08.27 - 19:20
体のさまざまな細胞になれる胚性幹細胞(ES細胞)を用いて重い肝臓病の赤ちゃんを治療する臨床試験(治験)の実施を、国立成育医療研究センター(東京)が本年度、国に申請する方針であることが27日分かった。実現すれば、ES細胞では国内初となる。
治験は医師主導で、有毒なアンモニアを肝臓で分解できない「高アンモニア血症」の赤ちゃんが対象。国内の患者は年10人程度とみられる。重症患者は肝臓移植が必要だが、体重が6キロ程度にならないと手術が難しい。
このため、ES細胞から作った大量の肝細胞を肝臓に注入する方法を試みる。
<ES細胞から作った大量の肝細胞を肝臓に注入する方法> が採用されようとしている理由のひとつは、<重症患者は肝臓移植が必要だが、体重が6キロ程度にならないと手術が難しい> という点のようであるが、<大量の肝細胞> の注入によって、赤ちゃんの肝機能が正常化していくことが期待される...... (2017.08.29)
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