輸血には、その大半を占める赤血球輸血に加えて血小板輸血がある。 そして、"血小板" は、献血で集められるものの、保存期間は短く慢性的に不足し安定供給が課題とされてきた。
◆ 参照 当誌過去の "血小板" 関連記事
(1) <出血を止める血液の成分である血小板を短時間で大量に作る仕組みを、栃木県下野市の自治医科大学などの研究グループが新たに発見し、献血で不足しがちな血小板の確保につながると期待......> ( 献血だけでは不足しがちの"血小板"を短時間に大量に作る仕組み発見!(自治医科大学)/当誌 2015.05.13 )
(2) <人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、血小板のもとになる巨核球という細胞を作製し、血小板を大量に作り出す方法を京都大iPS細胞研究所などのチームが確立。血小板は血液成分の一つで、血液がんの患者らへの輸血に利用される。献血で集められるが、保存期間は短く慢性的に不足し安定供給が課題だ......> ( 京大、iPSで"血小板"(←巨核球)大量作製 輸血安定供給へ!"赤血球量産"技術も既に!/当誌 2014.02.15 )
今回注目する下記引用サイト記事 : iPSから血小板量産を確立 ベンチャー企業が共同体で/共同通信/2017.08.07 - 12:22 は、 <ベンチャー企業「メガカリオン」(京都市)は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から輸血用の血小板を作り、量産できる製法を、製薬企業などとのコンソーシアム(共同体)により確立したと7日、発表した> と報じている。
<......人での安全性や効果を確かめる臨床試験(治験)を日米で2018~19年ごろ実施予定。再生医療等製品として厚生労働省へ申請し、20年の製造販売承認を目指す。 メガカリオンは京都大などから提供を受けたiPS細胞から、血小板のもととなる細胞を作って凍結保存し、解凍して培養し、止血作用がある血小板に変化させる。共同体として血小板の品質確保や保存、分析などに当たる> とある。
iPSから血小板量産を確立 ベンチャー企業が共同体で/共同通信/2017.08.07 - 12:22
ベンチャー企業「メガカリオン」(京都市)は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から輸血用の血小板を作り、量産できる製法を、製薬企業などとのコンソーシアム(共同体)により確立したと7日、発表した。
人での安全性や効果を確かめる臨床試験(治験)を日米で2018~19年ごろ実施予定。再生医療等製品として厚生労働省へ申請し、20年の製造販売承認を目指す。
メガカリオンは京都大などから提供を受けたiPS細胞から、血小板のもととなる細胞を作って凍結保存し、解凍して培養し、止血作用がある血小板に変化させる。共同体として血小板の品質確保や保存、分析などに当たる。
上記記事の "iPS細胞からの輸血用"血小板"量産製造" の成功によって、"血小板" の "慢性的な不足状況" が解消されることが期待される...... (2017.08.09)
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