"iPS細胞" の培養・移植にあっては、本人の "iPS細胞" 由来の「自家移植」と、他人の "iPS細胞" 由来の「他家移植」とがある。 そして現状では、"時間、コスト" の面から、"他人のiPS細胞" 活用の方向が選ばれ、そのための "iPS細胞備蓄" 事業が推進されてもいる。
◆ 参照 当誌過去の "他人 iPS" 関連記事
(1) 世界初、他人の"iPS細胞"から作った網膜の細胞移植手術! 厚労省の専門部会が了承!/当誌 2017.02.04
(2) 世界初、"他人のiPS細胞移植" 臨床研究が承認! 条件付きで 大阪大審査委員会/当誌 2016.09.11
(3) 他人に移植しても拒絶反応が起こりにくい人の"iPS細胞"備蓄!東京でも"採血"!(京大)/当誌 2016.07.10
(4) "他人のiPS細胞"使った臨床研究(「他家移植」!という方法) 来年前半の手術へ準備!/当誌 2016.06.09
(5) "医療用iPS細胞"(患者本人以外の人から作製保存)を今秋にも提供!(京大iPS細胞研究所)/当誌 2015.05.02
今回注目する下記引用サイト記事 : 他人iPS、拒絶反応回避に成功 遺伝子操作で、備蓄に応用期待/共同通信/2017.08.25 - 02:04 は、 <他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った細胞を移植した際に起きる恐れがある拒絶反応の一つを、遺伝子操作を利用して回避することに試験管内の実験で成功したと、京都大の河本宏教授(免疫学)らのチームが24日付の米科学誌電子版に発表した> と報じている。
<......他人の細胞から作ったiPS細胞を備蓄し、研究機関に広く迅速に提供する京大iPS細胞研究所のストック事業に役立つ可能性があるという。 チームによると、他人のiPS細胞移植では、「T細胞」という免疫細胞に攻撃されることで拒絶反応が起きることが知られている> とある。
他人iPS、拒絶反応回避に成功 遺伝子操作で、備蓄に応用期待/共同通信/2017.08.25 - 02:04
他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った細胞を移植した際に起きる恐れがある拒絶反応の一つを、遺伝子操作を利用して回避することに試験管内の実験で成功したと、京都大の河本宏教授(免疫学)らのチームが24日付の米科学誌電子版に発表した。
他人の細胞から作ったiPS細胞を備蓄し、研究機関に広く迅速に提供する京大iPS細胞研究所のストック事業に役立つ可能性があるという。
チームによると、他人のiPS細胞移植では、「T細胞」という免疫細胞に攻撃されることで拒絶反応が起きることが知られている。
"iPS細胞" の培養・移植療法では、"がん化リスク" と、他人のiPS細胞移植における "拒絶反応" の発生が懸念材料とされてきた。 上記記事のような "遺伝子操作利用の回避" というアプローチは、今後 <京大iPS細胞研究所のストック事業に役立つ可能性がある> と期待されている...... (2017.08.27)
コメントする