各種のがんが、"遺伝子変異" と深い関係を持ち、"遺伝子改変(ゲノム編集)" 、再注入で奏功するのではないかといった研究は進められている。 とはいうものの、残念ながら、こうしたアプローチは治療現場での現実ではなく、様々な問題を解決した後の今後のテーマとされている。
◆ 参照 当誌過去の "ゲノム編集" 関連記事
○ <......研究グループは10月28日に実施した臨床試験で、肺がん患者の血液から細胞を取り出し、免疫反応をつかさどる遺伝子を「クリスパー・キャス9」と呼ぶゲノム編集技術で操作。がん細胞を攻撃するように改変し、患者に戻した。......> ( 「ゲノム編集」技術、初の"人体への応用"!"肺がん患者"に、中国の研究グループ!/当誌 2016.11.18 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん遺伝子治療でトラブル相次ぐ...効果得られず/YOMIURI ONLINE/2017.08.12 - 06:10 は、 <がん細胞の増殖を抑えるとされる遺伝子を注入する国内未承認の治療を行うクリニックで、期待した効果を得られなかったとする患者側とのトラブルが相次いでいる。 効果や安全性が立証されないまま、保険適用外の高額な自由診療で実施するクリニックが問題となっており、専門の学会が国に対策を求めている> と報じている。
<......「生きられると喜んでいた夫は、裏切られた思いに突き落とされました」。東京都内のクリニックでがん遺伝子治療を受け、その後に亡くなった男性患者の妻(49)が取材に心情を語った。 男性は2014年6月、舌がんが再発し、入院先の大学病院で余命半年と告げられた。息子が何か治療法はないかとインターネットで探し、このクリニックを見つけた。面談した妻に、クリニックの院長(当時)は「ここで命が助かります。遺伝子が変異した状態では抗がん剤や放射線は効かないので、すぐに中止してください」などと説明した。 ―― 以下略 ――> とある。
がん遺伝子治療でトラブル相次ぐ...効果得られず/YOMIURI ONLINE/2017.08.12 - 06:10
がん細胞の増殖を抑えるとされる遺伝子を注入する国内未承認の治療を行うクリニックで、期待した効果を得られなかったとする患者側とのトラブルが相次いでいる。
効果や安全性が立証されないまま、保険適用外の高額な自由診療で実施するクリニックが問題となっており、専門の学会が国に対策を求めている。
「生きられると喜んでいた夫は、裏切られた思いに突き落とされました」。東京都内のクリニックでがん遺伝子治療を受け、その後に亡くなった男性患者の妻(49)が取材に心情を語った。
男性は2014年6月、舌がんが再発し、入院先の大学病院で余命半年と告げられた。息子が何か治療法はないかとインターネットで探し、このクリニックを見つけた。面談した妻に、クリニックの院長(当時)は「ここで命が助かります。遺伝子が変異した状態では抗がん剤や放射線は効かないので、すぐに中止してください」などと説明した。
―― 以下略 ――
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
がん患者が「藁をも掴む」心境、あるいは「ダメ元」の心境となって "リスキーな治療" に飛びついてしまいがちなことは、しばしば話題となる。 やむを得ない面もあろうかと思うが、先ず <余命半年と告げる> 病院の医師の戦術もどうかと思われる。 一般に、"余命" 云々と神業のごとく言える医師なぞはいないと言われており、大半が、"医師が患者を誘導したり、急かす" ために放たれる言辞だと疑われている。 また、患者側における最低限の "がん治療基礎知識収集" も欠かせない。 少なくとも、「先生にお任せします」というトンデモナイ判断だけは避けられる "最後の勉強" はしなければならないはずだ...... (2017.08.14)
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