抗がん剤や放射線治療といったがん治療法では、不妊となる恐れがあり、これを避けるため、若い女性がん患者が、治療前に "卵子凍結保存" を行うというケースが現われはじめているという。
◆ 参照 当誌過去の "卵子 凍結保存" 関連記事
(1) <がんの治療前に卵子の凍結保存をしておけば、将来、子どもを作れる可能性のある未婚のがん患者の女性は、年間推計5000人余りに上るのに対し、実際に凍結保存しているケースは年に250件ほどにとどまっているとする初の報告書を国の研究班がまとめました。......> ( 未婚の女性がん患者、不妊の恐れ避け、がん治療前に卵子の凍結保存! 初の実態調査!/当誌 2017.05.22 )
(2) <女性は高校1年の16歳の時、血液がんの悪性リンパ腫を発症。抗がん剤治療で不妊になる恐れがあり、高校2年の2001年、不妊治療施設で卵子を2個採取し、凍結保存した。病気を克服後、13年に結婚。体外受精した卵子を子宮に戻し、昨年8月に男児を産んだ。闘病中は保存した卵子の顕微鏡写真を手元に置いた。女性は「この卵子が赤ちゃんになってくれると思うと(心の)支えになった」と振り返った......> ( がん治療の女性!闘病を支えたのは手元の"冷凍保存卵子の写真"!そして無事男児出産!/当誌 2015.03.10 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん患者の卵子凍結保存1200件余 初の全国調査/NHK NEWS WEB/2017.09.09 - 14:10 は、 <がん患者の若い女性が抗がん剤などの治療によって不妊になるのを防ぐため、卵子や受精卵を凍結して保存するケースがどのくらいあるのか東京大学の研究チームが調査したところ、おととしまでの5年間に全国の少なくとも120余りの医療機関で、合わせて1200件以上行われていたことがわかりました> と報じている。
<......卵子や受精卵の凍結保存は、がん患者の若い女性が、抗がん剤や放射線治療によって卵子がダメージを受けて不妊になるのを防ぐため、治療前に行うものですが、全国でどのくらい行われているのか実態はわかっていませんでした。 東京大学の研究チームが、生殖補助医療を行う全国の600余りの医療機関を対象にアンケート調査を行い、およそ8割の施設から回答を得ました。 その結果、おととしまでの5年間に少なくとも全国の126の医療機関で行われ、未婚の女性が行う卵子の凍結保存は580件、既婚の女性が行う受精卵の凍結保存は631件で、合わせて1211件行われていることが初めてわかりました。この中では、100人を超えるがん患者の卵子や受精卵を凍結保存している医療機関もありましたが、多くは2人から4人の卵子や受精卵を凍結保存していて、分散して保管している実態も明らかになりました。 調査を行った東京大学の大須賀穣教授は「小児がんの場合などには10年以上の長期間保管するケースも考えられ、責任ある保管態勢が必要だ」と話しています> とある。
がん患者の卵子凍結保存1200件余 初の全国調査/NHK NEWS WEB/2017.09.09 - 14:10
がん患者の若い女性が抗がん剤などの治療によって不妊になるのを防ぐため、卵子や受精卵を凍結して保存するケースがどのくらいあるのか東京大学の研究チームが調査したところ、おととしまでの5年間に全国の少なくとも120余りの医療機関で、合わせて1200件以上行われていたことがわかりました。
卵子や受精卵の凍結保存は、がん患者の若い女性が、抗がん剤や放射線治療によって卵子がダメージを受けて不妊になるのを防ぐため、治療前に行うものですが、全国でどのくらい行われているのか実態はわかっていませんでした。
東京大学の研究チームが、生殖補助医療を行う全国の600余りの医療機関を対象にアンケート調査を行い、およそ8割の施設から回答を得ました。
その結果、おととしまでの5年間に少なくとも全国の126の医療機関で行われ、未婚の女性が行う卵子の凍結保存は580件、既婚の女性が行う受精卵の凍結保存は631件で、合わせて1211件行われていることが初めてわかりました。この中では、100人を超えるがん患者の卵子や受精卵を凍結保存している医療機関もありましたが、多くは2人から4人の卵子や受精卵を凍結保存していて、分散して保管している実態も明らかになりました。
調査を行った東京大学の大須賀穣教授は「小児がんの場合などには10年以上の長期間保管するケースも考えられ、責任ある保管態勢が必要だ」と話しています。
若い女性ががんを発症したら、子供が授かれないとなるのは、やはり理不尽だと思われる。 上記記事での "卵子凍結保存" という方法は、その解決方法のひとつであり、おそらく今後増加傾向を辿っていくのではなかろうか...... (2017.09.11)
コメントする