"喫煙および受動喫煙の健康被害" の問題とその対策に関しては、なぜ "スッキリとした国民的合意による一歩" が踏み出せないのであろうか。 良心的な医療研究者たちによる調査・研究がまだまだ必要だというのであろうか。 それもいいが、時間経過が事態悪化を増幅させることになる点も考慮しなければならない。
◆ 参照 当誌過去の "受動喫煙" 関連記事
(1) <政府は13日、策定中の第3期がん対策推進基本計画について、2020年までに受動喫煙をゼロにするとの目標を盛り込まないまま10月中旬にも閣議決定する方針を固めた> ( 受動喫煙ゼロ"目標先送り"! 要は、喫煙被害の認識不足!と税収入の惜しさ! だけの話/当誌 2017.09.16 )
(2) <"がん死亡" の抑制には、"喫煙および受動喫煙" の抑制・禁止が不可欠だと常識化しているにもかかわらず、自民党政府の、相変わらずの "問題先送り" 姿勢、本気度無きパフォーマンスが、未来を憂う人々を悲しませている......> ( "肺がん患者"の9割が"受動喫煙"を不快だと答える!自民・大西氏の発言受けた調査結果/当誌 2017.06.03 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 受動喫煙でも大動脈疾患 死亡リスク2倍超に/47NEWS - 医療新世紀/2017.09.19 は、 <受動喫煙にさらされる程度の高い人は、低い人に比べて、大動脈の病気で死亡するリスクが2倍以上に高まることが、筑波大などによる大規模疫学調査で分かった。 発表した山岸良匡・准教授(社会健康医学)は「受動喫煙で肺がんや脳卒中のリスクが高まることは知られていたが、大動脈疾患との関係が明らかになるのは初めて」としている> と報じている。
<......チームは1988~90年、全国の4万8677人(40~79歳)に喫煙や受動喫煙の頻度、生活習慣や健康状態について尋ね、その後、94%の人を平均16年にわたって追跡調査した。その結果、大動脈の内側が裂ける「大動脈解離」で66人、大動脈がこぶのように膨らむ「大動脈瘤」が原因で75人が死亡していた。 チームは受動喫煙の頻度を三つに分類。家庭内外でほとんどない「程度が低い」、家庭内でほぼ毎日2時間以上または職場や飲食店でほぼ毎日の「程度が高い」、その中間の「中程度」で、亡くなるまでの年数を考慮して分析した。 その結果、「程度が高い」人は大動脈解離や大動脈瘤のために死亡するリスクが「程度が低い」人の2・35倍。「以前たばこを吸っていた」人のリスク(1・62倍)より高かった。喫煙者は4・09倍だった。 また、家庭内より職場や飲食店での受動喫煙の方が、リスクが高くなることも分かった。山岸准教授は「煙にさらされる時間が長く、煙の量も多いためではないか」と推測。飲食店などの受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正では「十分な対策を講じなければならない」と注意喚起した> とある。
受動喫煙でも大動脈疾患 死亡リスク2倍超に/47NEWS - 医療新世紀/2017.09.19
受動喫煙にさらされる程度の高い人は、低い人に比べて、大動脈の病気で死亡するリスクが2倍以上に高まることが、筑波大などによる大規模疫学調査で分かった。
発表した山岸良匡・准教授(社会健康医学)は「受動喫煙で肺がんや脳卒中のリスクが高まることは知られていたが、大動脈疾患との関係が明らかになるのは初めて」としている。
チームは1988~90年、全国の4万8677人(40~79歳)に喫煙や受動喫煙の頻度、生活習慣や健康状態について尋ね、その後、94%の人を平均16年にわたって追跡調査した。その結果、大動脈の内側が裂ける「大動脈解離」で66人、大動脈がこぶのように膨らむ「大動脈瘤」が原因で75人が死亡していた。
チームは受動喫煙の頻度を三つに分類。家庭内外でほとんどない「程度が低い」、家庭内でほぼ毎日2時間以上または職場や飲食店でほぼ毎日の「程度が高い」、その中間の「中程度」で、亡くなるまでの年数を考慮して分析した。
その結果、「程度が高い」人は大動脈解離や大動脈瘤のために死亡するリスクが「程度が低い」人の2・35倍。「以前たばこを吸っていた」人のリスク(1・62倍)より高かった。喫煙者は4・09倍だった。
また、家庭内より職場や飲食店での受動喫煙の方が、リスクが高くなることも分かった。山岸准教授は「煙にさらされる時間が長く、煙の量も多いためではないか」と推測。飲食店などの受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正では「十分な対策を講じなければならない」と注意喚起した。
"喫煙と健康の問題" は、喫煙者側の "依存度" に加え、政府を巻き込んだ "たばこ販売収益" 関連という利害関係もあってか、一筋縄では解決されない事態を迎えている。 どうも、多くの医療問題からは、こうした "不透明な構図" が透けて見える、かのようだ...... (2017.09.24)
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