"医師不足( =地域格差 )の現状" への対策として、"遠隔操作" を駆使してまかなうというアプローチが注目されている。
◆ 参照 当誌過去の "遠隔 診断" 関連記事
(1) <千葉県がんセンター(千葉市)で昨年12月、別の患者の検体と取り違えて乳がん患者の乳房を誤って全摘出した事故では、検体を取り扱う病理部門の脆弱な体制が浮かび上がった。「人ごとではない」。病理医の不足に悩む病院は多く、危機感は強い......> ( "病理診断"、取り違え防げ!誤摘出事故受け学会が指針!人員不足、遠隔支援も視野!/当誌 2016.08.22 )
(2) <救急医療で深夜の時間帯に搬送された患者のCT(コンピューター断層撮影装置)などの画像読影を、時差のある米国在住のベテラン日本人放射線診断医(画像診断医)が遠隔診断する「画像コンサルタントサービス」を、美濃加茂市古井町下古井の木沢記念病院が3月から本格的に始めた......> ( "深夜の急患CT"/海外医師が"読影"!クラウドコンピューティング技術を見事に活用!/当誌 2014.03.24 )
今回注目する下記引用サイト記事 : スマホ活用し遠隔医療 夕張市と北大病院が連携協定 年内にもスタート/北海道新聞/2017.09.26 - 11:30 は、 <【夕張】 夕張市と北大病院(札幌)は25日、遠隔医療の支援態勢などを盛り込んだ「住民の健康増進に関する連携協定」を締結した。市立診療所から救急搬送される患者の医療画像を、北大病院の専門医がスマートフォン(スマホ)を通じて受け取り、画像診断や受け入れ準備などに生かす。脳卒中や心筋梗塞など、脳や循環器の疾患を対象に年内にも始め、対象疾患を順次拡大する方針> と報じている。
<......北大病院が自治体と連携協定を結ぶのは初めて。市内から札幌圏の病院へ救急搬送する場合、1時間~1時間半程度かかる。患者の到着前から受け入れ態勢を整え、治療開始までの時間を短縮することで、救命率の向上が期待できるという。 市立診療所は、患者のコンピューター断層撮影装置(CT)画像などを、ネット上のデータ保管場所「クラウド」を介して北大病院の専門医のスマホへ送る。 専門医は、症状の度合いや治療方針などを決定。チャット機能などで、診療所側と非専門医を含めた院内スタッフに一斉に伝えて、手術などの準備を進める。搬送時に必要な措置や救急搬送すべきかなどについても助言する方針。休日などは自宅などでも、遠隔診断を行えるという。 ―― 以下略 ――> とある。
スマホ活用し遠隔医療 夕張市と北大病院が連携協定 年内にもスタート/北海道新聞/2017.09.26 - 11:30
【夕張】 夕張市と北大病院(札幌)は25日、遠隔医療の支援態勢などを盛り込んだ「住民の健康増進に関する連携協定」を締結した。市立診療所から救急搬送される患者の医療画像を、北大病院の専門医がスマートフォン(スマホ)を通じて受け取り、画像診断や受け入れ準備などに生かす。脳卒中や心筋梗塞など、脳や循環器の疾患を対象に年内にも始め、対象疾患を順次拡大する方針。
北大病院が自治体と連携協定を結ぶのは初めて。市内から札幌圏の病院へ救急搬送する場合、1時間~1時間半程度かかる。患者の到着前から受け入れ態勢を整え、治療開始までの時間を短縮することで、救命率の向上が期待できるという。
市立診療所は、患者のコンピューター断層撮影装置(CT)画像などを、ネット上のデータ保管場所「クラウド」を介して北大病院の専門医のスマホへ送る。
専門医は、症状の度合いや治療方針などを決定。チャット機能などで、診療所側と非専門医を含めた院内スタッフに一斉に伝えて、手術などの準備を進める。搬送時に必要な措置や救急搬送すべきかなどについても助言する方針。休日などは自宅などでも、遠隔診断を行えるという。
―― 以下略 ――
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
"専門医不足" という医療現場が、インターネット技術によって補強されるケースが注目されているが、"人口減少" をはじめとした深刻な自治体問題を抱えた夕張市は、スマートフォン(スマホ)を通じて北大病院と "遠隔医療の連携協定" を結んだ、という。 夕張市の現状は、決して他人事ではなく、多くの自治体の近い将来でもあるため、上記記事での動向からは目が離せない...... (2017.09.28)
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